【そもそもの話】日本国債は「借金1300兆円」でも大丈夫なの?
財政と安全性をフラットに
- 個人向け国債は元本保証(国が額面と利子を保証)=円建ての国債で、現状は債務不履行(デフォルト)が想定しにくいとされています
- 「1300兆円」は国の借金総額ですが、国債の多くは国内(日銀・国内投資家)が自国通貨(円)建てで保有=海外発の債務危機とは構造が違います
- ただし「絶対安全」と断言はできません(長期の財政・インフレ・金利のリスクは存在)。不安なら分散を
- (2026年6月時点:日銀の政策金利は1.00%/個人向け国債 変動10年は年1.74%=2026年7月適用)
📚 個人向け国債を扱う主要証券会社
元本保証の個人向け国債(変動10年・現行1.74%)を取り扱う主要証券会社です。口座開設や購入の判断はご自身でご確認ください。
マネックス証券(NTTドコモグループ)
個人向け国債も購入手数料0円・米国債/投信にも強い
岩井コスモ証券
個人向け国債(変動10年・固定5年)を取扱。米国株/外国債券にも対応。
① そもそも「国の借金1300兆円」とは?
ニュースで聞く「国の借金」とは、国が発行した国債などの残高の合計のことです。
- 国は税収だけでは足りない分を、国債を発行してお金を借りることでまかなっています
- その積み重なった残高が、ざっくり1300兆円規模とよく表現されます
- これは国の経済規模(GDP)と比べてもかなり大きい水準で、先進国でも高いほうです
- 「借金が多い=危ない」と直感的に不安になるのは自然なこと。ただし金額の大きさだけでは安全性は判断できません
※ 「国の借金」の正確な額や定義(国債・借入金・政府短期証券の合計か等)は時点・集計方法で変わります。最新は財務省の公表でご確認ください。
② なぜ「すぐ破綻しない」と言われる?
借金の総額は大きくても、日本国債が「すぐ破綻するとは考えにくい」と言われるのには、いくつかの構造的な理由があります。
- 自国通貨(円)建て:日本の国債は円で借りて円で返す。外貨で借りている国と違い、返せなくなる(デフォルト)の構造的リスクが小さいとされます
- 国内保有が中心:国債の多くを日銀や国内の銀行・保険・投資家が保有。海外マネーが一気に逃げて起こる債務危機とは構造が違います
- 日銀の買い支え:日本銀行が国債を大量に保有し、市場を支える役割を担っています
国内(日銀・国内勢)が大部分・海外は1割前後という一般的な傾向(具体的な割合は時点で変動)
- これらは「海外発の通貨・債務危機」とは構造が違うという説明の根拠としてよく挙げられます
- もちろん「だから100%安全」という意味ではなく、あくまで“すぐには起きにくい”という構造の話です
③ 個人にとっての安全性:個人向け国債は元本保証
難しい財政の話とは別に、個人が買う「個人向け国債」は安全性が高く設計されています。
| 項目 | 個人向け国債のしくみ |
|---|---|
| 元本 | 額面で発行・額面で償還=元本保証(国が元本と利子を保証) |
| 最低利率 | 変動10年でも最低0.05%が保証(マイナスにならない) |
| 価格変動 | 市場で売買せず額面発行・額面償還なので価格変動なし |
| 中途換金 | 発行1年後から元本割れせず換金可(直前2回分の利子相当が差し引かれる) |
| 変動10年の利率 | 基準金利×0.66・半年ごとに見直し(2026年7月適用=1.74%) |
つまり「途中で値下がりして損をする」タイプの商品ではないのが個人向け国債の大きな特徴です。利子には20.315%の税金がかかります(手取りは 日本国債シミュレーター で試算できます)。
④ それでも残るリスク(フラットに)
「すぐ破綻しない」「元本保証」と言っても、リスクがゼロというわけではありません。誠実に、残るリスクも挙げておきます。
- 長期の財政悪化リスク:超長期で見れば、財政の持続性に懸念が出る可能性は否定できません
- インフレで実質目減りするリスク:物価が大きく上がると、元本保証でもお金の「実質的な価値」は目減りします(額面は守られても買えるモノが減る)
- 金利急騰のシナリオ:急な金利上昇は国の利払い負担を増やします。なお既発の固定型を満期前に手放す場合は不利になることも
- 「絶対」と言い切る商品はありません。元本保証は“額面の保証”であって、インフレや時間の影響まで保証するものではないと理解しておくのが大切です
⑤ 不安なら「分散」で備える
漠然と不安を感じるなら、一つに集中せず分けて持つのが基本です。
- 国債+預金+他資産(株式・投資信託など)に分けると、どれか一つの弱点を他で補いやすくなります
- たとえば「元本を守りたいお金は変動10年や預金」「インフレや成長に備えるお金は株式・投信」と役割を分ける考え方です
- なお個人向け国債はNISAの対象外(NISAは上場株式・投資信託・ETF等が対象)。役割が違う点に注意
預金との比較は 国債 vs 定期預金、全体の組み方は 投資ロードマップ でまとめています。
よくある質問
Q. 日本が財政破綻したら国債はどうなりますか?
個人向け国債は国が元本と利子を保証しており、円建て・国内保有が中心のため、現状は債務不履行が想定しにくいとされています。ただし長期のリスクはゼロではありません。
Q. なぜ自国通貨建ては強いと言われるのですか?
円建てで国内の保有が中心のため、海外発の通貨・債務危機とは構造が異なるからです。
Q. 個人向け国債は元本保証ですか?
はい。額面で発行・償還され、中途換金も元本割れしない設計です。最低0.05%も保証されます。
Q. 不安なら何で分散すればいいですか?
国債・預金・株式や投資信託など、性質の異なる資産に分けて持つのが基本です。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。財政・金利・物価の見通しは不確実で、条件は変動します。「すぐ破綻しない」「元本保証」も将来を断定するものではなく、長期のリスクはゼロではありません。最新情報は日本銀行・財務省・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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