【そもそもの話】個人向け国債に手数料はかからない?
あなたが払うお金・払わないお金の全リスト
- 個人向け国債は購入手数料・口座開設料・満期償還の手数料がすべて0円です
- タダで売れる種明かし=金融機関は国から「事務取扱手数料」を受け取る仕組み。あなたから取らなくても成り立ちます
- あなたが払うのは①利子への税金20.315%と②中途換金時の調整額の2つだけ。調整額は「直近の利子の返上」で元本割れはしません
- (変動10年の利率は年1.74%=2026年7月時点)
📚 個人向け国債を扱う主要証券会社
元本保証の個人向け国債(変動10年・現行1.74%)を取り扱う主要証券会社です。口座開設や購入の判断はご自身でご確認ください。
マネックス証券(NTTドコモグループ)
個人向け国債も購入手数料0円・米国債/投信にも強い
岩井コスモ証券
個人向け国債(変動10年・固定5年)を取扱。米国株/外国債券にも対応。
① 「タダで売るはずがない」への答え:手数料は国が払っている
「銀行や証券会社が、なんの儲けもなしに国債を売るはずがない」——この疑いはまっとうな感覚です。実際、金融機関はボランティアで売っているわけではありません。
- 種明かしはシンプルで、金融機関は個人向け国債を販売すると、国から「事務取扱手数料」を受け取る仕組みになっています
- つまり販売コストは国が負担しているため、購入者のあなたからは手数料を取らない形で成り立ちます
- 「どこかに隠れコストがあるのでは」という警戒は正しい姿勢ですが、個人向け国債に関してはお金の流れが最初から公開されている商品です
② 払わないお金の全リスト
まず、あなたが払わなくてよいお金を一覧にします。
| 項目 | 負担 | 補足 |
|---|---|---|
| 購入手数料 | 0円 | 額面100円につき100円=額面どおりに買えます |
| 口座開設料 | 0円 | 銀行・証券会社とも開設自体は無料が一般的 |
| 口座管理料 | 原則無料 | 個人向け国債は原則かかりませんが、債券口座の扱いは取扱機関で異なる場合があるため要確認 |
| 満期償還時の手数料 | 0円 | 満期になれば額面がそのまま戻ります |
買うとき・持っているあいだ・満期で受け取るとき——通常の流れではどの場面でも手数料が発生しません。
③ 払うお金は2つだけ
一方で、あなたの手取りを減らす要素は2つあります。ここを隠さず見ておきましょう。
1. 利子への税金 20.315%(唯一の恒常コスト)
- 受け取る利子には20.315%が源泉徴収されます。これは預金の利息と同じ扱いです
- 例:100万円を変動10年(年1.74%)で持つと、半年分の利子は税引前8,700円。ここから約1,767円が引かれ、手取りは約6,933円です
- 手取り額は 日本国債シミュレーター で金額・利率を変えて試算できます
2. 中途換金時の「調整額」(満期まで持てばゼロ)
- 発行から1年経てばいつでも換金できますが、その際「直前2回分の各利子(税引前)×0.79685」が差し引かれます
- 例:半年利子が税引前8,700円なら、調整額は 8,700円×2回×0.79685=約13,865円
- これは罰金というより「直近1年分の利子(の手取り相当)を返上する」という性格のもの。元本割れはしません
- 満期まで持ちきれば、この調整額は一切かかりません
④ 他の商品と比べて見える「コストの少なさ」
金融商品には、目に見えにくいコストがかかるものが少なくありません。一般論として比べてみます。
- 投資信託:保有しているあいだ信託報酬(運用管理費用)が毎日差し引かれ続けるのが一般的です(商品により料率はさまざま)
- 外貨預金:円と外貨を交換するときに為替手数料がかかるのが一般的です
- これらは商品の性質上必要なコストで、悪いものではありません。ただ個人向け国債は「保有コストゼロ・出入りも原則ゼロ」という点で、コスト構造が例外的にシンプルです
⑤ 結論:コスト面の落とし穴は「ほぼない」
- 個人向け国債で意識すべきコストは利子の税金20.315%と中途換金時の調整額の2つだけです
- 隠れた購入手数料や保有コストを疑う必要はなく、疑うべきポイントが最初から2つに絞られているのがこの商品の特徴です
- 唯一の注意点は口座管理料で、個人向け国債は原則無料でも、取扱金融機関によって債券口座の扱いが異なる場合があります。口座開設前に確認しておきましょう
- 金利のそもそもから知りたい方は 金利・国債ガイド、預金との比較は 国債 vs 定期預金 をどうぞ
よくある質問
Q. 個人向け国債の購入に手数料はかかりますか?
かかりません。購入手数料・満期償還の手数料は0円で、額面どおりの金額で買えます。
Q. なぜ金融機関は手数料0円で売れるのですか?
金融機関は国から事務取扱手数料を受け取る仕組みだからです。販売コストを国が負担しているため、購入者から手数料を取らずに成り立ちます。
Q. 中途換金の調整額はペナルティですか?元本割れしますか?
直前2回分の各利子(税引前)×0.79685が差し引かれますが、これは「直近の利子の返上」という性格のもので、元本割れはしません。
Q. 口座管理料は本当に無料ですか?
個人向け国債は原則無料ですが、債券口座の扱いは取扱金融機関により異なる場合があります。口座開設前に各機関の公式サイトでご確認ください。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。手数料・利率・税制などの条件は変動する可能性があり、口座管理料等の扱いは金融機関により異なる場合があります。記載の利率は2026年7月時点のものです。最新情報は財務省・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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