【そもそもの話】普通預金100万円の利息が「年8円」だった時代
いま、あなたの預金はいくら生んでいる?
- ゼロ金利のころ、メガバンクの普通預金は年0.001%の時期が長く続きました。100万円で年10円(税引前)、税引後は約8円です
- いまは各行が金利を引き上げています。例えば0.2%なら、100万円で年約1,594円(税引後)=8円の約200倍(実際の利率は各行でご確認を)
- 個人向け国債 変動10年(年1.80%・2026年8月時点)なら、100万円で年約14,343円(税引後)
- 預金が悪いわけではありません(すぐ引き出せる価値は大きい)。見直すのは「当面使わずに眠っている分」だけでOKです
📚 個人向け国債を扱う主要証券会社
元本保証の個人向け国債(変動10年・現行1.80%)を取り扱う主要証券会社です。口座開設や購入の判断はご自身でご確認ください。
マネックス証券(NTTドコモグループ)
個人向け国債も購入手数料0円・米国債/投信にも強い
岩井コスモ証券
個人向け国債(変動10年・固定5年)を取扱。米国株/外国債券にも対応。
① 「年8円」の時代が、たしかにあった
「金利のある世界」という言葉をニュースで聞いても、いまひとつピンとこない——そんな方にこそ、まず思い出してほしい数字があります。
- ゼロ金利のころ、メガバンクの普通預金金利は年0.001%という時期が長いあいだ続きました
- 100万円を1年間預けても、利息は年10円(税引前)。利子には20.315%の税金がかかるので、手取りは約8円です
- 通帳に「利息 4円」(半年ごとの記帳)と印字されていたのを覚えている方も多いはず。ATMの時間外手数料1回で、何年分もの利息が消える計算でした
- この時代が長かったため、「預金の利息は気にしても仕方ない」という感覚がすっかり定着しました。それは当時としては合理的な感覚だったのです
ただ、その感覚のまま止まっていると、いまの変化を見逃してしまいます。
② いま、あなたの預金はいくら生んでいる?
日本銀行の政策金利は1.00%(2026年6月16日〜)まで引き上げられ、各銀行も普通預金の金利を引き上げています。
- 普通預金の金利は銀行ごとに異なります。メガバンク・ネット銀行・地方銀行で差があるので、まずはご自身の銀行のサイトで確認してみてください
- 例えば年0.2%なら、100万円で年2,000円(税引前)、税引後で年約1,594円です
- 「8円」の時代と比べると約200倍。同じ通帳、同じ100万円でも、時代によってここまで違います
- 逆に言えば、金利の低い口座に置いたままなら、この変化の恩恵をほとんど受けていない可能性もあります。通帳やアプリの「利息」の行を一度見てみるのが、いちばん確実な現状把握です
③ 個人向け国債なら?——変動10年1.80%の実額
「当面使わないお金」の置き場所として、元本保証のまま金利を受け取れる選択肢が個人向け国債です。
- 変動10年の利率は年1.80%(2026年8月時点)。半年ごとに世の中の金利に合わせて見直されます
- 100万円なら利子は年18,000円(税引前)、税引後で年約14,343円です
- 「年8円」の時代の感覚からすると、同じ100万円が生む金額としては別世界と言っていい水準です
- 個人向け国債は額面で発行・額面で償還される元本保証(国が元本と利子を保証)で、発行から1年たてば中途換金も元本割れしません(直前2回分の利子相当が差し引かれます)
ご自身の金額での手取りは 日本国債シミュレーター で試算できます。利率がどう動いてきたかは 個人向け国債の利率推移 をどうぞ。
④ 3段比較:「8円 → 約1,594円 → 約14,343円」
100万円が1年間に生む利息・利子(いずれも税引後)を並べてみます。
| 置き場所 | 金利(年) | 100万円の年間手取り |
|---|---|---|
| ゼロ金利のころの普通預金 | 0.001% | 約8円 |
| いまの普通預金(例:0.2%の場合) | 0.2%(例示) | 約1,594円 |
| 個人向け国債 変動10年 | 1.80%(2026年8月時点) | 約14,343円 |
「金利のある世界」は、通帳の数字で見るといちばん実感できます
難しい用語を覚えなくても、この3つの数字だけで「金利のある世界」が何を意味するかは伝わるはずです。お金の置き場所を選ぶことに、久しぶりに意味が生まれた——それがいまの状況です。
⑤ 預金が悪いのではない——「眠っている分」だけ見直す
ここまで読むと「預金は損」と感じるかもしれませんが、そうではありません。
- 普通預金にはいつでも引き出せるという大きな価値(流動性)があります。生活費や急な出費に備えるお金の置き場所として、預金は今もいちばん適しています
- 見直しの対象は、生活防衛資金を確保したうえで、当面使う予定がなく眠っているお金だけで十分です
- 個人向け国債は発行から1年間は中途換金できず、換金時は直前2回分の利子相当が差し引かれます。全額を動かす商品ではありません
- 「すぐ使うお金は預金・眠っているお金は国債」と役割を分けるのが、冷静で現実的な整理です
預金と国債の詳しい比較は 国債 vs 定期預金、金利のしくみのそもそもは 金利・国債ガイド にまとめています。
よくある質問
Q. 普通預金の利息が「年8円」というのは本当ですか?
ゼロ金利のころ、メガバンクの普通預金金利は年0.001%の時期が長く続きました。100万円で年10円(税引前)、税率20.315%を引いた手取りは約8円です。
Q. いまの普通預金の金利はどこで確認できますか?
金利は銀行ごとに異なります。ご利用の銀行の公式サイトやアプリの金利一覧でご確認ください。本文の「0.2%なら年約1,594円(税引後)」はあくまで例示です。
Q. 個人向け国債は元本割れしませんか?
額面で発行・償還される元本保証(国が元本と利子を保証)で、発行1年後からは中途換金しても元本割れしません(直前2回分の利子相当が差し引かれます)。発行から1年間は換金できない点にはご注意ください。
Q. 預金を全部国債にしたほうがいいですか?
いいえ。すぐ引き出せる預金の価値は大きいため、生活費や急な出費に備える分は預金に残し、当面使わない分だけを検討するのが基本です。
関連ページ
個人向け日本国債 シミュレーター
変動10年・固定5年・固定3年の手取りを計算。
比較国債 vs 定期預金
元本保証どうし、利率と安全性をフラットに比較。
利率推移個人向け国債の利率推移
変動10年の利率がどう上がってきたかを時系列で。
基礎ガイド金利・国債ガイド
金利と国債の関係をそもそもからやさしく解説。
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入や預け替えを推奨するものではありません。普通預金の金利は銀行・時点により異なり、本文の0.2%は計算例です。個人向け国債 変動10年の利率(1.80%)は2026年8月時点のもので、半年ごとに見直されるため変わります。税率20.315%(復興特別所得税を含む)で試算しています。最新情報は各銀行・財務省・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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