いま持っている変動10年、次の利払いでいくら増える?
半年見直しの計算方法
💡 金利が上がると債券がどうなるかの一般的なしくみは 利上げで国債はどうなる? にまとめています。この記事は、すでに変動10年を持っている人の「自分の次の入金額はいくらか」に特化した内容です。
- 次回の利子(税引後・半年分)=額面 × 適用利率 × 1/2 × 0.79685で概算できます
- 適用利率が1.95%(2026年10月発行分)なら、100万円で約7,769円・500万円で約38,846円(税引後・半年分の概算)
- 変動10年は保有中の債券にも半年ごとの見直しで新しい利率が適用されます。昔0.5%で買った人も、いまの見直しからは1.95%に
- 自分の適用利率は取引金融機関の残高照会か、財務省サイトの回号別利率で確認できます
📚 個人向け国債を扱う主要証券会社
個人向け国債(変動10年・現行1.95%)を取り扱う主要証券会社です。口座開設や購入の判断はご自身でご確認ください。
マネックス証券(NTTドコモグループ)
個人向け国債も購入手数料0円・米国債/投信にも強い
岩井コスモ証券
個人向け国債(変動10年・固定5年)を取扱。米国株/外国債券にも対応。
① あなたの利率は半年ごとに変わる(見直しのしくみ)
変動10年の利率は、買ったときのまま固定ではありません。半年ごとに「基準金利×0.66」で適用利率が見直され、保有中の債券にもその新しい利率が適用されます。これが変動10年の核心です。
- 利払いは年2回(半年ごと)。それぞれの利払いの前に、その期間の適用利率が決まります
- 2026/6/16からの政策金利は1.00%。市場金利の上昇を受けて、変動10年の適用利率は1.95%(2026年10月発行分)まで来ています
- 一方、固定5年(2.24%)・固定3年(1.96%)は発行時の利率が満期まで固定=見直しはありません
買ったあとも利率が金利情勢に追随するのが最大の特徴
② 次回利子の計算式と実額表(100万円・500万円)
次回の利払いで受け取る金額は、次の式で概算できます。
- 「×1/2」は年2回払いなので半年分にするため
- 「×0.79685」は税率20.315%を引いた手取り率(1−0.20315=0.79685)
| 適用利率 | 額面100万円 | 額面500万円 |
|---|---|---|
| 0.05%(最低保証) | 約199円 | 約996円 |
| 0.50% | 約1,992円 | 約9,961円 |
| 1.00% | 約3,984円 | 約19,921円 |
| 1.95%(2026年9月) | 約7,769円 | 約38,846円 |
※ いずれも税引後・半年1回分の概算です。実際の受取額は端数処理等でわずかに異なる場合があります。年間ではこの約2倍(ただし後半の半年は次の見直し利率で計算)。ご自身の金額での試算は 日本国債シミュレーター でどうぞ。
③ 自分の適用利率・利払日の確認方法
変動10年は回号(発行月)ごとに見直しのタイミングが違うため、「自分の回号のいまの利率」を確認するのが確実です。
- 取引金融機関の残高照会:購入した証券会社・銀行のマイページ(残高・口座管理画面)で、保有している回号・現在の適用利率・次回利払日を確認できます
- 財務省のサイト:個人向け国債のページに回号別の適用利率の一覧が公表されています。自分の回号を照らし合わせれば、次の期間の利率が分かります
- 利払いは発行から半年ごとの年2回。回号が分かれば利払月も特定できます
④ 昔買った人ほど恩恵が大きい(低利率時代→1.95%)
ここが変動10年のいちばん大事なポイントです。昔0.5%やそれ以下の時代に買った変動10年も、いまの見直しからは1.95%(2026年10月発行分)が適用されます。買い直す必要はありません。
- 低金利期に買った額面100万円の場合:利率0.5%の頃は半年で約1,992円(税引後)→ 1.95%が適用されると約7,769円と、同じ債券のまま受取額が3倍以上に増える計算です(概算)
- 固定型と違い、金利上昇局面では保有しているだけで利率が追いついてくるのが変動10年の設計です
- 金利がここまで来た経緯は 個人向け国債の金利推移、今後の日銀会合の予定は 日銀会合と国債金利 をご覧ください
⑤ 注意:利率は下がることもある(最低0.05%は保証)
追随するのは上がるときだけではありません。フラットに注意点も挙げておきます。
- 基準金利が下がれば、適用利率も次の見直しで下がります。受取額が今回より減る半年もあり得ます
- 今後の金利がどう動くかは誰にも断定できません。この記事の実額はあくまで「その利率が適用された場合」の計算例です
- ただし変動10年には最低0.05%の利率保証があり、利子がゼロやマイナスになることはありません
- 金利と債券の関係をそもそもから整理したい方は 金利・国債ガイド へ
よくある質問
Q. 昔0.5%のときに買った変動10年も、いまは1.95%になりますか?
はい。変動10年は保有中の債券にも半年ごとの見直しで新しい適用利率が反映されます。自分の回号の見直し日以降の利払期間から、新しい利率(2026年10月発行分で1.95%)で計算されます。
Q. 次の利払日はいつ分かりますか?
利払いは発行から半年ごとの年2回で、回号ごとに決まっています。取引金融機関の残高照会か、財務省サイトの回号別ページで確認できます。
Q. 利率が下がって受取額が減ることはありますか?
あります。基準金利が下がれば次の見直しで適用利率も下がります。ただし最低0.05%が保証されており、利子がゼロになることはありません。
Q. 固定5年・固定3年も利率が見直されますか?
いいえ。固定型(5年2.24%・3年1.96%)は発行時の利率が満期まで固定で、見直しはありません。金利に追随するのは変動10年だけです。
関連ページ
個人向け日本国債 シミュレーター
変動10年・固定5年・固定3年の手取りを計算。
しくみ利上げで国債はどうなる?
金利上昇と債券価格・利率の関係を一般論で解説。
金利推移個人向け国債の金利推移
変動10年の適用利率がどう変わってきたかを追う。
日銀会合日銀会合と国債金利
次回会合の日程と国債金利への影響を整理。
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。記載の適用利率・政策金利は2026年10月発行分の情報で、変動10年の利率は半年ごとの見直しで上下します。将来の金利や受取額を保証・断定するものではなく、実際の利子額は端数処理等で計算例と異なる場合があります。最新の適用利率・利払日は財務省・取引金融機関の公式情報でご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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