昔買った固定3年・固定5年の国債、解約して2.06%に買い直すべき?
中途換金のコストと損益分岐をフラットに

✅ 中途換金のペナルティは実はいくらなのか
✅ 乗り換えの損益分岐の考え方
変動10年の人は乗り換え不要な理由
先に結論:

📚 個人向け国債を扱う主要証券会社

元本保証の個人向け国債(変動10年・現行1.87%)を取り扱う主要証券会社です。口座開設や購入の判断はご自身でご確認ください。

マネックス証券(NTTドコモグループ)

個人向け国債も購入手数料0円・米国債/投信にも強い

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岩井コスモ証券

個人向け国債(変動10年・固定5年)を取扱。米国株/外国債券にも対応。

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① 「昔の固定」と今の利率のギャップ

個人向け国債の固定型(固定3年・固定5年)は、買ったときの利率が満期までずっと変わりません。低金利の時期に買った固定型を持っている人は、そのギャップがそのまま続きます。

「途中で換金するとペナルティがあるから損では?」と感じるのが普通ですが、実はこのペナルティ、利率が低い債券ほど小さくなります。次で実額を計算します。

② 中途換金のコストは実は小さい

個人向け国債は発行から1年経てば、いつでも国が額面で買い取ってくれます(元本割れなし)。正式には「解約」ではなく中途換金と呼び、差し引かれるのは次の中途換金調整額だけです。

中途換金調整額 = 直前2回分の各利子(税引前)相当額 × 0.79685

利子は半年ごとに支払われるので、「直前2回分」はおおむね直近1年分の利子です。つまりペナルティは利率に比例します。利率0.05%のような低利率の債券なら、差し引かれる額はごくわずかです。

差し引かれる約398円は、新しい債券の利子の9日分ほどで取り返せる計算です(元の0.05%との利子差ベースでも回収は約9日)。「ペナルティが怖くて動けない」の実態は、低利率の債券ではこの程度です。

ペナルティ vs 買い直し後1年分の利子(100万円・概算) 中途換金の調整額(利率0.05%) 約398円 固定5年2.06%の年間利子(税引後) 約16,415円 調整額は約9日分の利子で回収できる規模(棒の長さは金額の比率) ※ 概算値。実際の金額は経過利子や換金のタイミングで多少変わります
利率0.05%の固定5年(100万円)の場合の比較イメージ
調整額 約398円 ・ 買い直し後の税引後利子 年約16,415円(いずれも概算)

③ 損益分岐の考え方(表で整理)

判断の枠組みはシンプルで、「ペナルティ(調整額)」と「新利率との差×残存期間」の比較です。調整額はほぼ「直近1年分の税引後利子」に相当するので、次のように整理できます。

昔の利率(例)調整額(100万円あたり)2.06%への乗り換えで増える利子(税引後/年)回収の目安
0.05%約398円約16,000円約9日
0.3%約2,391円約14,000円約2ヶ月
0.5%約3,984円約12,400円約4ヶ月

※ いずれも概算。調整額=年利子(税引前)×0.79685、増える利子=(2.06%−昔の利率)×0.79685で計算。実際は経過利子等で多少前後します。

④ 変動10年の人は乗り換え不要

ここまでの話は固定型(固定3年・固定5年)だけのものです。

金利がこの先どう動いてきたか・動きそうかは 個人向け国債の利率推移利上げと債券価格の関係 で整理しています。

⑤ 乗り換えの手順と注意点

固定型からの乗り換えは、手続きとしては「中途換金→新規購入」の2ステップです。

※ 利子には20.315%の税金がかかります。損益通算など税務の個別の取り扱いはケースによって異なるため、具体的な判断は税理士等の専門家や取引先の金融機関にご確認ください。

よくある質問

Q. 中途換金するといくら引かれますか?

直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。おおむね直近1年分の税引後利子に相当し、例えば利率0.05%・100万円なら約398円(概算)です。元本割れはしません。

Q. 変動10年も2.06%の固定5年に乗り換えるべきですか?

基本的に不要です。変動10年は半年ごとに利率が自動で見直されるため、低金利期に買ったものでもすでに利率が上がっています(2026年9月発行分は1.87%)。

Q. 満期が近い場合も乗り換えたほうがいいですか?

残存期間が短いと乗り換えのメリットも小さくなります。回収の目安(調整額÷増える利子)と残存期間を比べて、満期が目前なら満期を待って新規購入する選択も合理的です。

Q. 中途換金はいつでもできますか?

発行から1年間は原則できません。1年経過後は、取り扱いの金融機関を通じていつでも額面で換金できます。乗り換え後の新しい債券にも同じ1年ルールが適用される点に注意してください。

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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・換金を推奨するものではありません。記載の利率・調整額・回収期間はいずれも執筆時点の条件にもとづく概算で、募集利率や金利環境は毎月変動します。過去に購入された債券の利率はご自身の取引記録・金融機関でご確認ください。税務の個別の取り扱いは税理士等の専門家にご相談ください。最新情報は財務省・各金融機関の公式サイトでご確認のうえ、投資判断はご自身の責任で行ってください。

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