退職金2,000万円、個人向け国債に置いたら利息はいくら?
受取額シミュレーション(1,000万・2,000万・3,000万円)
- 退職金2,000万円を変動10年(年2.05%=2026年11月発行分)に置くと、税引後で年約310,772円・月あたり約2.6万円相当の利息(概算)
- 個人向け国債は元本保証・価格変動なし・1万円から・手数料0円。利息を受け取っても元本はそのまま残ります
- ただし退職金の全額を一つの商品に入れるのは避けるのが基本。生活費2〜3年分は預金に残し、残りを分けて置くのが出発点です
- 自分の金額での手取りは 日本国債シミュレーター で1分で試算できます
📚 個人向け国債を扱う主要証券会社
元本保証の個人向け国債(変動10年・現行2.05%)を取り扱う主要証券会社です。口座開設や購入の判断はご自身でご確認ください。
マネックス証券(NTTドコモグループ)
個人向け国債も購入手数料0円・米国債/投信にも強い
岩井コスモ証券
個人向け国債(変動10年・固定5年)を取扱。米国株/外国債券にも対応。
① 退職金の置き場に求めるものは「減らさない」と「使える」
退職金は、多くの人にとって人生で最大級のまとまったお金です。だからこそ置き場に求める条件は、増やすことよりまず次の2つになります。
- 減らさないこと:これから取り崩して使うお金なので、大きく値下がりする可能性のある置き場は主役にしにくい
- 必要なときに使えること:住宅の修繕や医療費など、急な出費に対応できる換金性も欠かせません
個人向け国債(変動10年)は、国が元本と利子を保証し、市場価格の変動がない設計です。株式や投資信託のように日々の値動きを気にする必要がなく、発行から1年たてば元本割れせずに中途換金もできます(詳しくは⑤)。銀行の「退職金運用プラン」を検討する場合も、まずこうしたシンプルな元本保証の選択肢を知ったうえで、優遇金利の適用期間や条件(投資信託とのセット等の有無)を比較するのがおすすめです。
② 1,000万・2,000万・3,000万円でいくら受け取れる?
変動10年(年2.05%・2026年11月発行分)に置いた場合の、税引後(税率20.315%を差し引いた後)の受取利息の概算です。
| 置く金額 | 年間利子(税引後) | 月あたり換算 | 10年累計の目安 |
|---|---|---|---|
| 1,000万円 | 約163,354円 | 約1.4万円 | 約163万円 |
| 2,000万円 | 約326,708円 | 約2.7万円 | 約327万円 |
| 3,000万円 | 約490,063円 | 約4.1万円 | 約490万円 |
※ 概算:年利2.05%×元本×0.79685(税率20.315%控除後)で計算。変動10年の利率は半年ごとに見直されるため、10年累計は「現行利率が10年続いた場合」の目安です。利率が上がれば増え、下がれば減ります(最低0.05%は保証)。
- 2,000万円なら毎年約31.1万円=月あたり約2.6万円相当。水道光熱費や通信費くらいの金額が、元本を減らさずに入ってくるイメージです
- 利子は半年ごと(年2回)に支払われます
- 参考:固定5年は年2.39%、固定3年は年2.07%(いずれも2026年11月発行分)。期間と利率の違いは シミュレーター で比較できます
③ 全額を一つに入れない:配分の考え方
受取額を見ると全額置きたくなりますが、退職金の全額を一つの商品に入れるのは避けるのが基本です。目安となる分け方はこうです。
- 生活費2〜3年分は預金に:いつでも引き出せるお金を確保してから、残りの置き場を考えます
- 当面使わないお金を個人向け国債に:1万円から購入でき、購入手数料は0円。金額を自由に決められるので「残り全部」ではなく必要な分だけ置けます
- 投資に回すのは余裕資金の一部だけ:値動きのある商品は、なくなっても生活に影響しない範囲で。全体の組み方は 投資ロードマップ にまとめています
④ 「取り崩し」との大きな違い:元本が減らない
退職後のお金の不安の中心は「残高が減っていくこと」です。個人向け国債の利息受け取りは、この点で取り崩しと性質が違います。
| 方法 | 元本 | 特徴 |
|---|---|---|
| 預金を取り崩す | 毎月減っていく | 使った分だけ残高が減り、心理的な負担になりやすい |
| 個人向け国債の利息 | 満期まで減らない(元本保証) | 利息だけ受け取り、満期(10年後)に元本が額面どおり戻る |
2,000万円を置いた場合、元本2,000万円はそのままに、税引後で年約31.1万円の利息を受け取れます(現行利率が続いた場合の概算)。また株式などと違って価格変動がないため、日々の値動きに気持ちが揺れることもありません。
⑤ 急な出費が心配なら:中途換金は「1年後から・元本割れなし」
「10年は長い」と感じるかもしれませんが、満期まで持ち続ける必要はありません。
- 発行から1年たてば、いつでも中途換金できます(国が額面で買い取り)
- その際、直前2回分の各利子(税引前)×0.79685が調整額として差し引かれますが、元本割れはしません
- つまり「直近1年分程度の利息を返す」だけで元本は満額戻るので、急な出費への備えとしても使える設計です
- 一部だけの換金も可能(1万円単位)。全額を一度に動かす必要はありません
購入は銀行・証券会社どちらでもできます。違いは どこで買う?銀行vs証券会社 で解説しています。
よくある質問
Q. 退職金2,000万円を全部、個人向け国債に入れてもいいですか?
全額を一つの商品に入れるのは避けるのが基本です。生活費2〜3年分は預金に残し、当面使わないお金を国債に置く、という分け方が出発点になります。
Q. 利息は月々もらえるのですか?
利子の支払いは半年ごと(年2回)です。本記事の「月あたり約2.6万円」は年間の税引後利子を12で割った換算値です。
Q. 10年の間に利率は変わりますか?
変動10年は基準金利×0.66で半年ごとに利率が見直されます。金利が上がれば受取額も増え、下がっても最低0.05%が保証されます。
Q. 途中で解約すると損をしますか?
発行1年後から中途換金でき、直前2回分の利子相当(税引前の各利子×0.79685)が差し引かれるだけで元本割れはしません。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。利率(変動10年2.05%等)は2026年11月発行分のもので、変動10年の適用利率は半年ごとに見直されます。試算はすべて概算であり、実際の受取額は購入時期・利率の推移・税制により変わります。退職金の配分は家計の状況により最適解が異なります。最新の条件は財務省・各金融機関の公式サイトでご確認のうえ、投資判断はご自身の責任で行ってください。
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