固定5年2.24%と変動10年1.95%、どっちを選ぶ?
「目先の利率」と「見直しの余地」を天秤にかける

✅ なぜいま固定5年>変動10年の「逆転」が起きているのか
100万円ならいくら違うのか(税引後の実額)
どっちが向いているかの場合分け
先に結論:

📚 個人向け国債を扱う主要証券会社

個人向け国債(変動10年・固定5年)を取り扱う主要証券会社です。口座開設や購入の判断はご自身でご確認ください。

マネックス証券(NTTドコモグループ)

個人向け国債も購入手数料0円・米国債/投信にも強い

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岩井コスモ証券

個人向け国債(変動10年・固定5年)を取扱。米国株/外国債券にも対応。

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① いま「逆転」が起きている:固定5年>変動10年

個人向け国債では長らく「利率は変動10年が一番高い」時期が続いてきましたが、いまは固定5年のほうが表面利率が高い状態です。

変動10年の利率は「基準金利×0.66」という掛け目で決まります。市場金利の66%しか受け取れない分、いまのような局面では掛け目のない固定5年に表面利率で負けることがあるわけです。ここで迷いが生まれます——日銀の利上げが続くなら、いま固定を選ぶと将来の金利上昇を取りこぼすのでは?という問題です。金利の推移は 個人向け国債の金利推移 で確認できます。

② それぞれのしくみを比較

項目固定5年変動10年
現在の利率年2.24%年1.95%(2026年10月発行分)
利率の決まり方満期まで固定(発行時の利率のまま)基準金利×0.66・半年ごとに見直し
金利が上がったら恩恵なし(利率は変わらない)利率も上がる余地
金利が下がったら高い利率を維持利率も下がる(ただし最低0.05%保証)
満期5年10年
元本額面で発行・額面で償還=元本保証(国が元本と利子を保証)
購入最低1万円から・購入手数料0円
税金利子に20.315%(NISA対象外)
中途換金発行1年後から元本割れなしで換金可(詳細は本文⑤)

つまり両者の違いは、ほぼ「利率の決まり方」と「満期の長さ」に集約されます。固定5年はいまの高い利率を5年間確定できる代わりに、変動10年が持つ利上げへの追随力を手放す、という関係です。

利率の「決まり方」のイメージ(将来予測ではありません) 現在 時間 → 固定5年:2.24%のまま満期まで一定 変動10年:1.95%スタート・半年ごとに見直し(上下どちらにも動きうる) ※ 変動10年の線はあくまで一例。金利が下がれば階段は下向きになります(最低0.05%)
固定5年は直線、変動10年は階段のイメージ
スタートは2.24% vs 1.95%で固定が上・その後は金利次第

③ 100万円ならいくら違う?

100万円を預けた場合の1年目の利子を、実額で比べてみます(税率20.315%)。

固定5年(2.24%)変動10年(1.95%)
1年分の利子(税引前)22,400円19,500円
1年分の利子(税引後・概算)約16,400円約14,900円

ご自身の金額での税引後の手取りは 日本国債シミュレーター で試算できます。

④ どっちが向いているか(場合分け)

「絶対にこちら」という答えはありません。3つの軸で考えると整理しやすくなります。

金利上昇局面の債券の考え方は 利上げと債券価格の関係、そもそもの基礎は 金利・国債ガイド でまとめています。

⑤ 中途換金ルールは共通(1年後から・元本割れなし)

「固定を選んで金利が上がったら困る」という不安への実務上のセーフティネットが、中途換金制度です。固定5年・変動10年で共通です。

よくある質問

Q. 利率が高い固定5年を選べばいいのでは?

1年目の利子は固定5年が上(100万円で税引後・年約2,300円の差)です。ただし変動10年は半年ごとに利率が見直されるため、利上げが続けば途中で逆転する可能性があります。目先の差と将来の追随力のどちらを取るかの選択です。

Q. 変動10年の利率はどう決まりますか?

基準金利×0.66で半年ごとに見直されます。最低0.05%が保証されており、マイナスにはなりません。2026年10月発行分の利率は年1.95%です。

Q. 固定5年を買った後に金利が上がったらどうなりますか?

利率は満期まで2.24%のまま変わらず、上昇の恩恵は受けられません。ただし発行1年後からは直前2回分の利子相当を差し引いて元本割れなしで中途換金できるため、乗り換える選択肢は残ります。

Q. 途中で換金すると損しますか?

発行1年後から換金でき、差し引かれるのは直前2回分の各利子(税引前)×0.79685のみで、元本割れはしません。それまでに受け取った利子が減るイメージです。

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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。利率は2026年8月時点の情報(2026年10月発行分)に基づく概算で、条件は今後変動します。変動10年の将来の利率や金利の見通しを保証するものではなく、記載のシミュレーションも概算です。元本保証は額面の保証であり、インフレによる実質的な目減りまで保証するものではありません。最新情報は財務省・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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