【速報】円高155円で米国債はどうなる?
160円で買った人の損益と、いま買う人の「損益分岐為替」【9/4 円急伸】
📅 公開:2026/9/4 / 為替・米金利は刻一刻と変動します。数値はFRB H.15(9/1)と9/4朝の為替に基づく概算です。
- 9/4朝に円が155円台へ急伸(介入後最安値160円台から4円超の円高)。1万ドルの米国債を160円で買った人の円換算は約5万円(−3.1%)の目減りです
- ただし米国債10年(4.79%)の利子は年約74,245円(税引後約59,162円)。為替の目減りは税引後利子の約10ヶ月分で、満期まで持てば損は為替だけで決まります
- いま155円で買う場合の損益分岐為替は10年債で約112円・30年債で約69円(満期保有・税引後利子の円換算を積み上げた概算)。2年債は約145円と余裕が小さい
- 為替を当てに行かず時期を分けて買うのが現実解。為替リスクをとりたくない人は円建て・元本保証の個人向け国債(固定5年2.24%)へ
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① 何が起きた?——160円台から155円台へ、4円以上の円高
- 9/4朝、円相場は1ドル=155円台まで急伸。7月末の円買い介入後の最安値だった160円台から4円以上の円高です
- きっかけは財務省・三村財務官の「臨戦態勢」発言と、ベッセント米財務長官が植田総裁と「日本の金融政策の正常化」を議論したと発信したこと。日銀の利上げペースが速まるとの観測で円買いが加速しました(9月まとめ)
- 米国債の利回りは高止まり(10年4.79%・30年5.27%=FRB H.15 9/1時点)。利回りは魅力的なまま、円換算の元本だけが目減りした状況です
② 160円で買った人はどうなった?——1万ドルで試算
| 160円で買った人(1万ドル=160万円) | いま155円で買う人(1万ドル=155万円) | |
|---|---|---|
| 元本の円換算(155円) | 155万円(−5万円・−3.1%) | 155万円(±0) |
| 年間利子(10年債4.79%・479ドル) | 約74,245円(税引後約59,162円) | 約74,245円(税引後約59,162円) |
| 為替の目減りを利子で埋めるまで | 約10ヶ月 | — |
| 満期まで持った場合 | ドル建て額面で償還。損益は満期時の為替しだい | 同左 |
- 目減りは約5万円(−3.1%)。10年債の税引後利子なら約10ヶ月分です。米国債は利子が大きいので、1年弱の保有で為替分は埋まる計算になります
- ただしさらに円高が進めば目減りは拡大します。150円なら−10万円、145円なら−15万円。逆に円安に戻れば消えます。満期までの為替は誰にも分かりません
- 売却して確定させる必要はありません。米国債はドル建てで額面償還されるため、満期まで持てば「損」は為替だけで決まる(市場価格の変動は関係なくなる)のが基本です(円安のときの解説)
③ いま155円で買う人の「損益分岐為替」——いくらまで円高でも元本割れしない?
米国債は利子が大きいため、満期までの利子(税引後・円換算)を積み上げれば、かなりの円高まで耐えられます。「元本+利子の円換算合計=購入時の円元本」になる為替レートが損益分岐です。
| 年限・利回り | 155円で買う人の損益分岐 | 160円で買った人の損益分岐 |
|---|---|---|
| 2年 4.39% | 145円 | 150円 |
| 5年 4.55% | 131円 | 135円 |
| 10年 4.79% | 112円 | 116円 |
| 30年 5.27% | 69円 | 71円 |
- 10年債なら約112円、30年債なら約69円まで円高が進んでも元本割れしない計算です(利子を再投資しない単純合計・税率20.315%・満期保有の前提)
- 逆に2年債は約145円と余裕が小さい。短期の米国債は「為替を当てに行く商品」になりやすい点に注意
- 「160円で買った人」の損益分岐は右列。5円ぶん条件が厳しくなりますが、10年債で約116円と、それでも大きな余裕があります
- ご自身の金額・為替シナリオでの試算は 米国国債シミュレーター で(購入時・満期時の為替を別々に入力できます)
④ 円高局面での考え方——3つの整理
| 考え方 | 向く人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 円高=ドルの安売り。時期を分けて買う | 為替を当てる自信がない人(大半) | 1回で全額入れない。3〜4回に分けると平均取得レートがならされる |
| 為替リスクを取らない | 元本を減らしたくない人 | 円建て・元本保証の個人向け国債(固定5年2.24%・変動10年1.95%)。利率は低いが為替で減らない(最新利率) |
| 米国債と個人向け国債を組み合わせる | 両方の良さが欲しい人 | 「守りは日本国債・上乗せは米国債」の配分。米国債 vs S&P500も参考に |
よくある質問
Q. 160円のときに買った米国債は、いま売ると損ですか?
円換算では為替分の目減りが出ています(160円→155円で約3.1%)。ただし米国債は満期まで持てばドル建てで額面償還され、利子も毎年入ります。10年債(4.79%)なら税引後の利子で約10ヶ月分に相当する目減りで、満期保有なら「損」が確定するわけではありません。売却すれば為替差損に加え、市場価格の変動も受けます。
Q. いま155円で米国債を買うと、いくらまで円高になったら元本割れしますか?
満期保有・利子を円換算で積み上げる前提の概算で、10年債(4.79%)なら1ドル約112円、30年債(5.27%)なら約69円が損益分岐です。2年債(4.39%)は約145円と余裕が小さくなります。為替は上下どちらにも動くため、あくまで目安です。
Q. 円高が進むなら米国債は待ったほうがいいですか?
為替の先読みは専門家でも当たりません。円高が進めば同じドル建て額面をより安い円で買えますが、その間に米金利が下がれば利回りは低下します。「為替」と「金利」の両方を当てる必要があり、時期を分けて買う(分散)のが現実的です。
Q. 為替リスクをとらずに高い利率が欲しい場合は?
円建て・元本保証なら個人向け国債(固定5年2.24%・変動10年1.95%)です。利率は米国債より低いものの、為替で元本が減ることはありません。米国債は「為替リスクをとる代わりに高い利回り」を得る商品と割り切るのが基本です。
関連ページ
米国国債シミュレーター
購入時・満期時の為替を別々に入力して試算。
そもそも円安のとき米国債はどうなる?
本記事の対になる円安版。
比較米国国債 vs S&P500
30年5.27%と株式の長期リターンを比較。
最新利率変動10年1.95%・固定5年2.24%
為替リスクをとらない円建ての選択肢。
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却や借入を推奨するものではありません。記載の利率(変動10年1.95%・固定5年2.24%・固定3年1.96%=2026年10月発行分)は募集ごとに見直され、将来の利率・受取額を保証するものではありません。金額はすべて概算です。最新情報は財務省・日銀・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。為替相場・米国金利の見通しは保証されません。損益分岐は満期保有・利子非再投資・税率20.315%の単純計算です。
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