個人向け国債の利率、変動10年1.95%=「2%目前」・固定5年2.24%
固定3年1.96%も含め3タイプ揃って大幅上昇【2026年10月発行分・募集は9/3〜9/30】
📅 公開:2026/9/2 / 出典:財務省「個人向け国債の発行条件等」報道発表(2026年9月2日・2026年10月発行分)
- 財務省が発表した2026年10月発行分で、変動10年の利率は年1.95%=「2%目前」(税引後約1.55%)。先月の1.87%から上昇し、基準金利2.96%×0.66で決まりました
- 固定5年は2.24%(税引後約1.78%・先月2.06%から+0.18)、固定3年は1.96%(税引後約1.56%・先月1.71%から+0.25)と、上げ幅は固定型のほうが大きいのが今回の特徴です
- 100万円を固定5年に置くと利子は年約17,849円(税引後)・5年で約89,247円。変動10年なら年約15,539円。普通預金0.2%(年約1,594円)との差は年約1.6万円
- 募集期間は9月3日〜9月30日(発行日10/15・利払日4/15と10/15)。期間内ならいつ申し込んでも同条件なので、9/17〜18の日銀会合の結果を見てから申し込む「後出し」もできます
- 背景は前日9/1の長期金利3%突破。ただし基準金利は「入札ベース」の2.96%だったため、機械計算の1.98%には届かず「目前」で止まりました(本文③)
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① 財務省が発表した最新利率:3タイプ揃って大幅上昇
財務省が2026年9月2日に発表した個人向け国債(2026年10月発行分)の利率は次のとおりです。
| タイプ | 利率(税引前) | 税引後 | 前月(9月発行分)から |
|---|---|---|---|
| 変動10年(第198回) | 1.95% | 約1.55% | 1.87% → +0.08(2%目前) |
| 固定5年(第186回) | 2.24% | 約1.78% | 2.06% → +0.18 |
| 固定3年(第196回) | 1.96% | 約1.56% | 1.71% → +0.25 |
- 募集期間:2026年9月3日〜9月30日/発行日:10月15日/利払日:毎年4月15日・10月15日/取扱:証券会社・銀行等873機関
- 決まり方:変動10年=基準金利2.96%×0.66、固定5年=5年想定利回り2.29%−0.05%、固定3年=3年想定利回り1.99%−0.03%(しくみの解説)
- 変動10年はこの1年で約1.8倍(1.06%→1.95%)に上昇(推移は 変動10年 金利推移)
※ 税引後は利子への課税20.315%を差し引いた値(税引前×0.79685)。正確には変動10年1.5538575%・固定5年1.7849440%・固定3年1.5618260%です。
② 実額:100万円を置くと年いくら?
100万円を1年間置いた場合の利子(税引後・概算)で比べます。
| 置き場所 | 年間の利子(税引後) | 備考 |
|---|---|---|
| 固定5年 2.24% | 約17,849円 | 5年間の累計で約89,247円(利率は満期まで固定) |
| 変動10年 1.95% | 約15,539円 | この利率が続けば10年で約155,386円。半年ごとに見直し=さらなる上昇に追随 |
| 固定3年 1.96% | 約15,618円 | 3年間の累計で約46,855円 |
| 普通預金 0.2%の例 | 約1,594円 | 固定5年との差は年約1.6万円 |
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- 利子には20.315%の税金がかかります(20.315%ってなに?)。非課税化の要望が出ている話は 税制優遇の速報 へ
- 9月発行分(固定5年2.06%)で申し込んだ方も損ではありません——当時としては最高水準で、差は100万円で年約1,400円(税引後)です(9月発行分の記録)
ご自身の金額での試算は 個人向け日本国債シミュレーター でできます(最新利率を反映済み)。
③ なぜ大幅上昇した?——長期金利3%突破の翌日
- 発表の前日9/1、新発10年国債の利回りが一時3.0%を突破(1996年以来30年ぶり)しました。背景は①海外金利の上昇 ②9/17-18日銀会合での利上げ観測 ③財政への警戒——の3つです(速報記事)
- 変動10年の基準金利は「前営業日の10年国債入札結果から算出」=2.96%。市場で一時つけた3.0%がそのまま使われるわけではないため、当サイトの機械計算「3.0×0.66=1.98%」には届かず、1.95%=「2%目前」となりました
- 固定5年・固定3年の上げ幅が大きい(+0.18/+0.25)のは、日銀の利上げ観測が短中期の金利ほど強く織り込まれるため。市場は「3〜4ヶ月に一度の利上げが2年程度続く」ことを織り込んでいるとの見方もあります(エコノミストの見解は速報記事⑥)
- 変動10年が2.00%に乗るには基準金利で約3.03%(2.00÷0.66)が必要。次の焦点は11月発行分(10月上旬発表)で2%到達なるかです
④ 固定5年2.24%と変動10年1.95%、どっちを選ぶ?
目先の利率は固定5年が上(差は税引前で年2,900円・税引後で年約2,300円/100万円)。5年続けば約11,500円ですが、単純な優劣ではありません。
| 考え方 | 向くタイプ |
|---|---|
| いまの「2.24%」を5年間確定させたい/使う時期が5年以内に決まっている | 固定5年 2.24% |
| 「利上げが2年続く」なら半年ごとの見直しで追い抜く可能性に賭ける/長く置ける | 変動10年 1.95% |
| 3年以内に使う予定がある | 固定3年 1.96% |
- どのタイプも元本保証・発行1年後から中途換金可能(直前2回分の利子相当額の調整あり・元本割れしない設計)
- 詳しい場合分けは 固定5年と変動10年、どっちを選ぶ?、定期預金との比較は 国債 vs 定期預金 へ
⑤ 買い方:募集は9月3日〜9月30日——日銀会合を見てからでも間に合う
- この利率で買えるのは募集期間=9月3日〜9月30日の申込分(発行日10/15)。期間内であればいつ申し込んでも利子は発行日から起算=初日でも最終日でも同額です
- 9/17〜18の日銀会合で利上げされても、10月発行分の利率は変わりません(発表時点で確定)。利上げが反映されるのは早くて11月発行分から。「会合の結果を見てから、月末までに申し込む」という後出しが可能です
- 変動10年は購入後も半年ごとに利率が見直されるため、買った後の利上げにも追随します(固定型は満期まで不変)
- 初回の利子は2027年4月15日(半年分)。100万円なら固定5年で約8,925円・変動10年で約7,769円の目安です(利子はいつ・どの口座に?)
- 銀行・証券会社どこで買っても利率・購入手数料(0円)は同じ。違いは使い勝手です(どこで買う?/マネックス証券での買い方/岩井コスモ証券での買い方)
⑥ 当サイトの見立ての答え合わせ
- 9/1の速報で「仮に基準金利3%なら1.98%=2%目前」と書きました。結果は1.95%=方向は合っていたが、入札ベースの基準金利(2.96%)の分だけ届かず。「2%目前」という表現は結果的に正確でした
- 一方、固定型がここまで上がる(固定3年+0.25)とは書けていませんでした。利上げ観測が短中期の金利に集中するという構図は、今後の見立てに組み込みます
- 9月の動きは 【2026年9月の国債まとめ】 で時系列に追えます
よくある質問
Q. 「2%目前」というのは正確にはいくつですか?
変動10年(第198回)の税引前1.95%を指しています。基準金利2.96%×0.66=1.9536%を小数第2位に丸めた値で、税引後は約1.55%(正確には1.5538575%)です。固定5年は2.24%(税引後約1.78%)で、こちらは2%を大きく超えています。
Q. いま申し込むと、いつからいくらもらえますか?
10月発行分(2026年9月3日〜30日申込)は10月15日発行です。利子は発行から半年ごと(4月15日・10月15日)に支払われ、100万円を固定5年(2.24%)に置いた場合の初回(半年分)は税引後で約8,925円、変動10年(1.95%)なら約7,769円が目安です(概算)。
Q. 9月発行分(固定5年2.06%)で買ってしまいました。損ですか?
結果的に10月発行分の利率が上ですが、申込時点では知り得なかったことで、2.06%も当時の最高水準でした。利率差は100万円で年約1,400円(税引後)です。固定5年の中途換金は発行1年後からで、調整額(直前2回分の利子相当)を考えると、乗り換えを急ぐ話ではありません。
Q. 変動10年は11月発行分で2%に届きますか?
確定的なことは言えません。変動10年が2.00%になるには基準金利(前営業日の10年国債の入札ベース)で約3.03%が必要です。9/1に市場では一時3.0%をつけましたが、入札ベースでそこまで上がるかは分かりません。11月発行分の利率は10月上旬に財務省から発表され、当サイトでも毎月更新します。
Q. 9月17〜18日の日銀会合で利上げされたら、10月発行分の利率も変わりますか?
変わりません。10月発行分の利率は発表時点(9/2)で確定しており、募集期間中に日銀が利上げしても変更されません。利上げが反映されるのは早くて11月発行分からです。ただし変動10年は購入後も半年ごとに利率が見直されるため、購入後の利上げにも追随します。
関連ページ
個人向け日本国債 シミュレーター
変動10年・固定5年・固定3年の手取りを計算(最新利率反映)。
金利推移変動10年 金利推移
最新の適用利率を毎月更新(2026年10月=1.95%)。
速報長期金利が3%突破・30年ぶり
今回の上昇の背景。エコノミストの「異常か正常か」の見方も。
記録9月発行分の記録(固定5年2.06%)
初めて「2%」を突破した前月分の解説はこちら。
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。記載の利率(変動10年1.95%・固定5年2.24%・固定3年1.96%=2026年10月発行分)は募集ごとに見直され、将来の利率・受取額を保証するものではありません。金額はすべて税引後の概算です。最新の発行条件は財務省・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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