【2026年9月の国債まとめ】長期金利3%突破・固定5年2.24%へ
10月発行分の利率・9/17-18日銀会合・今月の予定を時系列で(随時更新)
📅 公開:2026/9/2 / 9/4追記:円が急伸し155円台(利上げ加速観測) / 9/3追記:金融庁が信金の国債含み損を点検へ / 9月中の動きはこの記事に随時追記します。8月の経緯(固定5年が初めて2%突破・日経の急回復・税制優遇報道)は 【2026年8月の国債まとめ】 へ。
- 財務省が9/2に発表した2026年10月発行分は、変動10年1.95%=「2%目前」・固定5年2.24%・固定3年1.96%と3タイプ揃って大幅上昇(詳細解説)
- 募集期間は9月3日〜9月30日(発行日10/15)。期間内ならいつ申し込んでも利子は同じ=9/17-18の日銀会合を見てから申し込めます
- きっかけは前日9/1の長期金利一時3.0%突破(1996年以来30年ぶり)。ただし基準金利は入札ベースの2.96%で、変動10年は機械計算の1.98%に届かず「目前」止まり(速報記事)
- 上げ幅は固定型のほうが大きい(固定3年+0.25・固定5年+0.18)。「利上げが2年続く」という市場の織り込みが短中期の金利に出た形です
- 【9/4追記】円が急伸し1ドル=155円台(介入後最安値160円台から4円超の円高)。三村財務官「臨戦態勢」発言と、ベッセント長官が植田総裁と「金融政策の正常化」を議論したとの発信で日銀の利上げ加速観測が強まったため。9/17-18会合の利上げ観測はさらに強まり、11月発行分以降の利率には追い風(円高自体は下押し要因)
- 【9/3追記】金融庁が信金の国債含み損を点検へ(共同通信)。金利上昇で「損」が出るのは市場で売買される国債を持つ金融機関側の話で、個人向け国債は額面保証=含み損の概念がありません。預金は預金保険の範囲内なら保護されます
- 持っている個人向け国債は値下がりしません(額面保証)。影響があるのは「これから買う人の利率」だけです
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① 9月の動き(時系列・新しい順)
| 日付 | 出来事 | 国債への意味 |
|---|---|---|
| 9/4(金)朝 | 円が急伸、1ドル=155円台(9/4 6:45時点155.85円・前日高値158.96円から一時155.31円)。7月末の介入後の最安値160円台から4円以上の円高。財務省・三村財務官が「臨戦態勢」と発言、ベッセント米財務長官がSNSで植田総裁と「日本の金融政策の正常化」を議論したと明かし、日銀の利上げペース加速観測で円買いが加速(出典:フジテレビ 9/4 6:36) | 利率には二方向:円高=輸入インフレ圧力の緩和(下押し)と利上げ加速観測(押し上げ)。持っている個人向け国債は不変。米国債を円で持つ人は155÷160=約3%の円換算目減り(円安・円高と利率の関係) |
| 9/3(木) | 長期金利は2.965%(前日比−0.045)へ小反落。米10年4.78%・独10年3.39%・豪10年5.16%と海外金利は高止まり。ドル円は155円台半ば(出典:三井住友銀行マーケット情報〈QUICK〉9/3引値・9/4 0:53) | 3%を挟んだ攻防。11月発行分の変動10年が2%に乗るには入札ベースで約3.03%が必要=まだ届いていない水準。円高は輸入インフレ圧力を弱める方向 |
| 9/3(木) | 金融庁が信用金庫の国債含み損を点検へ——長期金利上昇で信金が保有する国債の含み損が膨らむ懸念(出典:共同通信 9/3) | 含み損が出るのは市場で取引される国債(価格が下がる)。個人向け国債は額面保証で含み損は発生しません。信金の預金は預金保険で1,000万円+利息まで保護(金利上昇と債券価格/ペイオフと国債) |
| 9/2(水) | 財務省が10月発行分の利率を発表。変動10年1.95%(基準金利2.96%×0.66)・固定5年2.24%・固定3年1.96%。募集は9/3〜30・発行10/15(出典:財務省 9/2) | 3タイプ揃って大幅上昇。変動10年は「2%目前」。詳細解説 |
| 9/2(水) | 第一生命経済研究所のエコノミストが「長期金利3%は異常か正常か」を整理:デフレ下の超低金利のほうが異常で、金利のある世界は正常。市場は3〜4ヶ月に一度の利上げが2年続くことを織り込んでいるとの見方 | 「利率のある時代」が続く前提なら、半年ごとに見直される変動10年の追随力が活きる(速報記事⑥) |
| 9/1(火) | 長期金利(新発10年国債利回り)が一時3.0%を突破——1996年9月以来30年ぶり。米金利上昇・原油高・概算要求143兆円の財政懸念・9/17-18日銀会合での利上げ観測が背景(出典:毎日新聞 9/1) | 変動10年の利率は基準金利×0.66=機械計算で1.98%。翌日の発表は1.95%(速報記事) |
| 8/31(月) | 9月発行分(固定5年2.06%)の募集最終日。同日、財務省が新窓販2年債(第488回)の条件を発表:表面利率1.7%・募集9/2〜29 | 個人向け固定3年1.96%(10月発行分)が新窓販2年1.7%を上回る。違いは途中でやめる時の扱い(解説) |
② 「長期金利3%」はどう利率に伝わったか——今月いちばん大事な話
- 変動10年の利率は基準金利×0.66で決まりますが、その基準金利は「発表前営業日の10年国債の入札結果」から算出されます。市場で一時つけた3.0%ではなく2.96%が使われ、1.95%になりました。「市場の瞬間値」と「利率に使われる値」は少しズレる——これが今月の教訓その1です
- 教訓その2は固定型のほうが大きく上がったこと(固定3年+0.25/固定5年+0.18/変動+0.08)。固定型の基準は3年・5年の想定利回りで、日銀の利上げ観測は短中期の金利ほど強く織り込まれるためです。「長期金利が上がった=変動10年が一番上がる」とは限りません
- 9/3の「信金の国債含み損」報道は、この市場価格がある国債を大量に持つ金融機関の話です。長期金利が0.5%上がると10年債の価格は約4〜5%下がるため、保有額の大きい金融機関ほど含み損が膨らみます。預金者への直接影響は預金保険(1,000万円+利息)の範囲では生じません
- 持っている国債は無関係です。個人向け国債には市場価格がなく、中途換金は額面ベース。「国債売り」で下がるのは市場で取引される国債で、別の商品です(金利上昇と債券価格)
③ 今月の予定
| 日付 | 予定 | 注目点 |
|---|---|---|
| 9/3(木) | 10月発行分の募集開始(〜9/30) | 変動10年1.95%・固定5年2.24%で申込可能に |
| 9/15(火) | 9月発行分の発行日/3月・9月発行債の利払日 | 持っている人は口座への入金を確認(利子はいつ・どの口座に?) |
| 9/15-16 | 米FOMC | 米金利の方向=日本の長期金利にも波及 |
| 9/17-18(金) | 日銀金融政策決定会合——利上げ観測が大勢 | 利上げでも10月発行分の利率は変わらない(確定済み)。反映は11月発行分から。解説 |
| 9/30(水) | 10月発行分の募集最終日 | 会合の結果を見てからでも間に合う |
| 10月上旬 | 財務省が11月発行分の利率を発表(見込み) | 変動10年が2%に到達するか(基準金利3.03%以上が必要) |
| 10/15(木) | 10月発行分の発行日 | 初回の利子は2027年4月15日 |
※ 9〜10月のイベントの詳しい解説は 【2026年9,10月】国債に関わる重要イベント一覧 へ。
よくある質問
Q. 9月17〜18日の日銀会合で利上げされたら、いま募集中の10月発行分の利率は変わりますか?
変わりません。10月発行分の利率(変動10年1.95%・固定5年2.24%・固定3年1.96%)は9月2日の発表時点で確定しており、募集期間中(9/3〜30)の利上げで変更されることはありません。反映されるのは早くて11月発行分からです。
Q. 長期金利が3%を超えると、持っている個人向け国債はどうなりますか?
個人向け国債は市場で売買されないため、値下がりしません。中途換金は額面ベースで、元本割れしない設計です。変動10年は半年ごとの見直しで、むしろ利率が上がる方向に働きます。
Q. 11月発行分の利率はいつ発表されますか?
例年の流れでは10月上旬(10月発行分の募集終了直後)に財務省から発表されます。変動10年が2%に到達するかが焦点で、当サイトでも発表当日に反映します。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。記載の利率(変動10年1.95%・固定5年2.24%・固定3年1.96%=2026年10月発行分)は募集ごとに見直され、将来の利率・受取額を保証するものではありません。金額はすべて概算です。最新の発行条件・日程は財務省・日銀・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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