【2026年9月の国債まとめ】日銀1.25%へ利上げ・長期金利3%突破・固定5年2.24%
10月発行分の利率・9/17-18日銀会合・今月の予定を時系列で(随時更新)

📅 公開:2026/9/2 / 9/30追記:長期金利3.085%・変動10年は2%到達の水準に / 9/18追記:日銀が1.25%へ利上げ(31年ぶり)・総裁「政策の局面が変化した」 / 9/17追記:米FOMCが0.25%利上げ・英中銀は国債売却を停止(QT転換) / 9/15追記:長期金利3.03%・米10年5%突破 / 9/11追記:日銀1.25%へ利上げの見通し(各紙) / 9/10追記:ドル円153円台・来週はFOMC→日銀会合 / 9/4追記:円が急伸し155円台(利上げ加速観測) / 9/3追記:金融庁が信金の国債含み損を点検へ / 9月中の動きはこの記事に随時追記します。8月の経緯(固定5年が初めて2%突破・日経の急回復・税制優遇報道)は 【2026年8月の国債まとめ】 へ。

✅ 9/2発表:10月発行分の利率——変動10年1.95%・固定5年2.24%
✅ 長期金利3%突破は異常か正常か——利率への伝わり方
✅ 募集期間・日銀会合など今月の予定
先に結論(9/4更新):

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① 9月の動き(時系列・新しい順)

日付出来事国債への意味
9/29(火)〜30(水)長期金利が3.085%へ上昇(9/29引値)=3%台が定着。米10年債は5.17%(FRB 9/25)・直近終値5.23%、30年は5.49%と一段高。ドル円は157.5円。9/30は10月発行分の募集最終日(出典:三井住友銀行マーケット情報〈QUICK〉・FRB H.15)変動10年が2%に乗る条件(基準金利3.03%)を市場水準が上回った。この水準(3.085%)が入札でも維持されれば、11月発行分の変動10年は機械計算で約2.04%=初の2%台。発表は10月7日(募集10/8〜30)(立場別の影響/金利推移)
9/18(金)引け〜週末利上げ当日の長期金利は2.975%(前日比−0.015)と小幅に低下=織り込み済みで「材料出尽くし」。一方、米10年債は終値5.005%・30年5.327%と再び5%台、ドル円は156.9円(9/19朝)へ円安(出典:三井住友銀行マーケット情報〈QUICK〉・FRB H.15)「利上げ=長期金利が上がる」とはならなかった実例。この水準(2.98%)なら11月発行分の変動10年は機械計算で約1.96%。米国債は5%台+円安で円換算の利子が増える方向(米国債シミュレーターは最新値に更新済み)
9/18(金)夕植田総裁「政策の局面が変化した」——基調物価が2%に接近、今後は2%への定着が主眼。総裁本人は「3か月に1回など特定のペースは念頭にない」、連続利上げや0.25%超も「前もって排除できない」、到達金利は「特定しがたい」(読売新聞 9/18)。識者は3ヶ月に1回ペース→来年3月ごろ1.75%を基本線とみる。連続利上げ期待の剥落で円売り(出典:ロイター 9/18「識者はこうみる」)「利上げは続く。ペースは物価しだいで決め打ちしない」。変動10年は半年見直しで付いていく、固定5年はいまの2.24%を確定——の選択(立場別の影響一覧)
9/18(金)日銀が政策金利を1.00%→1.25%へ引き上げ(1995年以来31年ぶり)。賛成多数で、浅田・佐藤両委員が反対。6月以来3ヶ月ぶり=植田総裁下で最短間隔。事前に9割超が織り込み済みで、発表後は156円台前半→157円台へ円安(出典:TBS NEWS DIG 9/18 11:55)。前日9/17の長期金利は2.990%・米10年4.93%10月発行分(募集は9/30で終了)の利率は不変。反映は11月発行分(10月7日発表)から。長期金利が3%を挟んだ水準のままなら変動10年は1.95〜2.00%の攻防。持っている変動10年は次の見直しで追随(結果速報と解説/立場別の影響一覧)
9/17(木)英イングランド銀行が国債(ギルト債)の売却を6ヶ月停止、長期債の売却は打ち切り=量的引き締め(QT)の転換。政策金利は据え置き(賛成9・反対0)。保有4,880億ポンドのうち2049年以降償還分1,200億ポンドは恒久保有、2034年までの償還分は満期保有へ。英30年債利回りは数日前に1998年以来の高水準をつけており、発表後は利回りが6〜8bp低下(出典:ロイター 9/17 22:06)世界的に「超長期債の金利が上がりすぎ、中央銀行が売却を止めて抑える」局面。日銀も6月に国債買入の減額措置を停止しており同じ構図。個人向け国債は市場価格がなく無関係だが、長期金利の上昇ペースが緩めば11月発行分の利率にも影響する
9/16(水)米FOMCが0.25%の利上げを決定(FF金利3.75〜4.00%・全会一致・3年超ぶり)。声明は「インフレが最大の懸念」とし、今後数ヶ月の追加利上げの可能性を示唆。識者は「12月の再利上げ確率が大きく高まった」(背景:100ドル超の原油・1ガロン6.23ドルの記録的ディーゼル価格・8月の強い雇用統計)。ドルは上昇、米株は続落(出典:ロイター 9/17「識者はこうみる」)米金利の高止まりが続く前提に。日本の長期金利にも上昇圧力=翌9/17-18の日銀会合は利上げしやすい環境。米国債を買う人は5%台の利回りとドル高の両面を見る(FRB利上げと米国債)
9/15(火)長期金利が再び3%台(引値3.030%・前日比+0.045)。米10年債は終値でも5.001%・30年5.366%、独10年3.54%・豪10年5.42%と世界的な金利上昇が続く。ドル円は155円台へ戻す(出典:三井住友銀行マーケット情報〈QUICK〉9/15引値・9/16 9:59)変動10年が2%に乗る目安=基準金利3.03%(2.00÷0.66)に市場水準がちょうど到達。ただし11月発行分の基準金利は発表前営業日(10/6)の「入札ベース」で決まるため、この水準が続くかが焦点(会合プレビュー)
9/14(月)米10年国債利回りが2023年10月以来の5%突破(20年・30年は既に5%超・2007年4月以来の水準)。原油急騰が加速要因、「次の節目は5.5%、6%もありうる」との声(出典:BUSINESS INSIDER JAPAN 9/16)。同日、ロイター(ニューズウィーク日本版掲載)が高市首相の「国債発行40兆円程度」発言に政府与党内で危惧の声と報道——概算要求143.1兆円・防衛費7〜8兆円積み増し観測の中で「事実上のキャップ」、別枠管理を含めると発行総額が膨らむ可能性。片山財務相「通年の国債発行額を適切にコントロール」米金利5%は米国債vsS&P500の前提が変わる水準(30年5.34%)。日本の長期金利にも上昇圧力。国債発行額の議論は「財政懸念→金利上昇」経路の材料だが、個人向け国債の元本には影響しない
9/11(金)日銀が9/17-18会合で政策金利を1.25%程度へ引き上げる見通しと毎日新聞・日経などが報道(1995年4月以来約31年半ぶりの水準・市場の織り込み9割超)。植田総裁は「利上げペースを速めることも十分あり得る」。ロイターは米政府の「利上げ容認を求める外圧」を指摘。市場は10年2.973%・5年2.259%・2年1.829%(出典:毎日新聞 9/11 14:58ほか)利上げでも10月発行分(募集は9/30で終了)は不変。いまの市場水準なら11月発行分は変動10年1.96%・固定5年2.21%の機械計算=固定5年は10月分より下がる可能性。「利上げ=利率上昇」ではない(会合プレビュー)
9/10(木)ドル円は153円台まで円高が続伸(9/10 2:19 153.50円・1週間で約2円)。米国債は10年4.78%・30年5.24%(FRB H.15 9/4)と高止まりのまま横ばい。来週は9/15-16 FOMC→9/17-18 日銀会合の連続イベント円高=輸入インフレ圧力の緩和で利率には下押し方向だが、利上げ観測は不変。会合プレビューのとおり10月発行分(募集は9/30で終了)は結果で変わらない。米国債を円で持つ人は円高時の損益分岐を参照
9/4(金)朝円が急伸、1ドル=155円台(9/4 6:45時点155.85円・前日高値158.96円から一時155.31円)。7月末の介入後の最安値160円台から4円以上の円高。財務省・三村財務官が「臨戦態勢」と発言、ベッセント米財務長官がSNSで植田総裁と「日本の金融政策の正常化」を議論したと明かし、日銀の利上げペース加速観測で円買いが加速(出典:フジテレビ 9/4 6:36)利率には二方向:円高=輸入インフレ圧力の緩和(下押し)と利上げ加速観測(押し上げ)。持っている個人向け国債は不変。米国債を円で持つ人は155÷160=約3%の円換算目減り(円安・円高と利率の関係)
9/3(木)長期金利は2.965%(前日比−0.045)へ小反落。米10年4.78%・独10年3.39%・豪10年5.16%と海外金利は高止まり。ドル円は155円台半ば(出典:三井住友銀行マーケット情報〈QUICK〉9/3引値・9/4 0:53)3%を挟んだ攻防。11月発行分の変動10年が2%に乗るには入札ベースで約3.03%が必要=まだ届いていない水準。円高は輸入インフレ圧力を弱める方向
9/3(木)金融庁が信用金庫の国債含み損を点検へ——長期金利上昇で信金が保有する国債の含み損が膨らむ懸念(出典:共同通信 9/3)含み損が出るのは市場で取引される国債(価格が下がる)。個人向け国債は額面保証で含み損は発生しません。信金の預金は預金保険で1,000万円+利息まで保護(金利上昇と債券価格/ペイオフと国債)
9/2(水)財務省が10月発行分の利率を発表。変動10年1.95%(基準金利2.96%×0.66)・固定5年2.24%・固定3年1.96%。募集は9/3〜30・発行10/15(出典:財務省 9/2)3タイプ揃って大幅上昇。変動10年は「2%目前」。詳細解説
9/2(水)第一生命経済研究所のエコノミストが「長期金利3%は異常か正常か」を整理:デフレ下の超低金利のほうが異常で、金利のある世界は正常。市場は3〜4ヶ月に一度の利上げが2年続くことを織り込んでいるとの見方「利率のある時代」が続く前提なら、半年ごとに見直される変動10年の追随力が活きる(速報記事⑥)
9/1(火)長期金利(新発10年国債利回り)が一時3.0%を突破——1996年9月以来30年ぶり。米金利上昇・原油高・概算要求143兆円の財政懸念・9/17-18日銀会合での利上げ観測が背景(出典:毎日新聞 9/1)変動10年の利率は基準金利×0.66=機械計算で1.98%。翌日の発表は1.95%(速報記事)
8/31(月)9月発行分(固定5年2.06%)の募集最終日。同日、財務省が新窓販2年債(第488回)の条件を発表:表面利率1.7%・募集9/2〜29個人向け固定3年1.96%(10月発行分)が新窓販2年1.7%を上回る。違いは途中でやめる時の扱い(解説)

② 「長期金利3%」はどう利率に伝わったか——今月いちばん大事な話

③ 今月の予定

日付予定注目点
9/3(木)10月発行分の募集開始(〜9/30)変動10年1.95%・固定5年2.24%で申込可能に
9/15(火)9月発行分の発行日/3月・9月発行債の利払日持っている人は口座への入金を確認(利子はいつ・どの口座に?)
9/15-16米FOMC米金利の方向=日本の長期金利にも波及
9/17-18(金)日銀金融政策決定会合【結果:1.25%へ利上げ・賛成多数】利上げでも10月発行分の利率は変わらない(確定済み)。反映は11月発行分から。解説
9/30(水)10月発行分の募集最終日会合の結果を見てからでも間に合う
10月7日財務省が11月発行分の利率を発表(済)変動10年2.05%=初の2%台・固定5年2.39%・固定3年2.07%(10月のまとめ)
10/15(木)10月発行分の発行日初回の利子は2027年4月15日

※ 9〜10月のイベントの詳しい解説は 【2026年9,10月】国債に関わる重要イベント一覧 へ。

よくある質問

Q. 9月17〜18日の日銀会合で利上げされたら、当時募集中だった10月発行分の利率は変わりますか?

変わりません。10月発行分の利率(変動10年1.95%・固定5年2.24%・固定3年1.96%)は9月2日の発表時点で確定しており、募集期間中(9/3〜30)の利上げで変更されることはありません。反映されるのは早くて11月発行分からです。

Q. 長期金利が3%を超えると、持っている個人向け国債はどうなりますか?

個人向け国債は市場で売買されないため、値下がりしません。中途換金は額面ベースで、元本割れしない設計です。変動10年は半年ごとの見直しで、むしろ利率が上がる方向に働きます。

Q. 11月発行分の利率はいつ発表されますか?

11月発行分は2026年10月7日に発表され、変動10年2.05%(初の2%台)・固定5年2.39%・固定3年2.07%となりました(募集は10月8日〜30日)。

関連ページ

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。記載の利率(変動10年1.95%・固定5年2.24%・固定3年1.96%=2026年10月発行分)は募集ごとに見直され、将来の利率・受取額を保証するものではありません。金額はすべて概算です。最新の発行条件・日程は財務省・日銀・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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