ドル円39年ぶりの円安【そもそもの話】円安になると日本国債の利率はどうなる?
仕組みからやさしく解説
- 円安は、めぐりめぐって日本国債の利率を上げる方向に働きやすい:円安 → 輸入物価↑ → インフレ → 日銀が利上げ → 長期金利↑ → 国債の利率↑
- ただし円安が直接、利率を決めるわけではない。間に「物価」と「日銀の政策」が挟まる=タイムラグがある
- 個人向け国債 変動10年は半年ごとに見直して上昇に追随=円安・利上げ局面に強い。固定型は買った時点で固定
- (2026年6月時点:1ドル=161円80銭台で39年ぶりの円安に迫る/FRBの年内利上げ観測/日銀は6/16に政策金利を1.00%へ引き上げ済み)
📚 利上げ局面で利率追随:個人向け国債を買える証券会社
円安・利上げ局面で利率が追随する変動10年(現行1.74%)を扱う主要証券会社です。
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① いまの円安はどんな状況?(2026年6月)
- 2026年6月19日の報道時点で、円相場は1ドル=161円80銭台まで円安が進行
- これは約39年ぶりの円安水準に迫る
- 背景にアメリカFRBの年内利上げ観測=米金利が高くなるとの見方 → ドルが買われ、円が売られる
- (同じ日、日経平均は7万2000円台に迫る場面も)
※ 為替相場は刻々と変動します。最新の水準は各FX・報道でご確認ください。
② そもそも、なぜ円安になるの?
円安の最大の要因は日米の金利差です。
- お金は金利の高い通貨に集まりやすい
- 米金利が高い(さらにFRBが利上げするとの見方)と、ドルを買って円を売る動きが強まる
- 結果としてドル高・円安が進む
- 「金利が高いほうにお金が動く」——これが為替の基本
③ 円安 → 日本国債の利率へ「4つのドミノ」
円安は直接ではなく「ドミノ倒し」で国債の利率に伝わります。
円安は「物価」と「日銀」を経て、国債の利率を上げる方向に働く
- ① 円安で、輸入する原油・食料・原材料の円建て価格が上がる(輸入物価↑)
- ② 輸入物価高が国内のインフレ(物価上昇)を押し上げる
- ③ 日銀は物価を抑え、行き過ぎた円安を是正するため利上げ(政策金利↑)に動く(実際2026/6/16に0.75→1.00%へ)
- ④ 政策金利↑ → 長期金利(10年国債利回り)↑ → 個人向け国債の基準金利↑ → 変動10年の利率(基準金利×0.66)も上がる
- さらに、円安が進むほど「日銀が動く」観測が強まり、長期金利に上昇圧力がかかりやすい
④ だから「変動10年」は円安・利上げ局面に強い
| 商品 | 円安・利上げ局面での動き |
|---|---|
| 個人向け国債 変動10年 | 半年ごとの見直しで上昇に追随(保有中でも利率が上がる) |
| 個人向け国債 固定5年・3年 | 既発分は満期まで利率固定/翌月以降の新発分は利率が上昇 |
| これから預ける定期預金 | 銀行が順次引き上げ → 新規はより高金利に |
| すでに預けた定期預金(固定) | 満期まで金利は変わらない |
円安・金利上昇が今後も続くと見るなら、上昇に追随する変動10年と相性が良いといえます。
⑤ 注意:円安=すぐ国債利率UP、ではない
- 円安が直接・即座に国債の利率を上げるわけではない。間に「物価 → 日銀の判断」が挟まりタイムラグがある
- 日銀が利上げするか・いつするかは金融政策決定会合(年8回)次第。円安でも据え置くことはある
- すでに買った固定型は満期まで利率固定=その後いくら金利が上がっても変わらない(損ではないが上昇の恩恵は取りこぼす)
変動10年の実際の利率推移は 個人向け国債 変動10年 金利推移 で毎月更新しています。
⑥ 円安なら「米国国債」も選択肢?(参考)
円安局面では、金利の高い米国国債を円で持つ妙味も注目されます。
- 米国国債は利回りが高い(10年で約4.5%)+円安が進めば円換算リターンが膨らむ
- ただし為替リスク(円高に戻ると円換算で目減り)があり、元本保証の日本国債とは性質が違う
- 「円安に賭ける」なら米国国債、「金利上昇に追随しつつ元本保証」なら変動10年、と役割が違う
米国国債の手取りは 米国国債シミュレーター、長期比較は 米国国債 vs S&P500 で。
よくある質問
Q. 円安になると国債の利率は必ず上がりますか?
必ずではありません。円安 → 物価上昇 → 日銀の利上げという流れを経て上がりやすくなりますが、間にタイムラグがあり、日銀が利上げしなければ変わらないこともあります。
Q. なぜ円安だと日銀は利上げするのですか?
円安で輸入物価が上がりインフレが進むため、物価を抑え、行き過ぎた円安を是正する目的で利上げを検討します。実際、2026年6月16日には政策金利を1.00%へ引き上げました。
Q. いま持っている変動10年は円安でどうなりますか?
半年ごとの利率見直しで、金利上昇に追随します。元本(額面)は変わらず、受け取る利息が増える方向です。
Q. 円安のとき、固定5年と変動10年どちらがいいですか?
今後も金利上昇が続くと見るなら、上昇に追随する変動10年が有利になりやすいです。固定型は買った時点の利率で固定されるため、上昇の恩恵は受けません。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。為替・金利・政策の見通しは不確実で、条件は変動します。最新情報は日本銀行・財務省・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。