1,000万円の置き場所——ペイオフの壁と分散設計
「1,000万円なら大丈夫」は厳密には違う、という話から
✅ 1,000万円で意識すべき「ペイオフの壁」
✅ 現実的な分散パターン3つ(実額つき)
✅ 国債が上限なしで守られる理由
先に結論:
- 1,000万円を1つの銀行に置くとペイオフ保護(元本1,000万円+利息)の上限ぴったり——利息分がはみ出すため、実務上はすでに壁を越えかけています
- 対策は①銀行を分ける ②決済用預金(全額保護・無利息)③国が直接守る個人向け国債の3択。国債は保有額の上限なし・購入先が破綻しても権利は消えません
- 参考実額:1,000万円を固定5年2.24%に置くと利子は税引後で年約17.8万円・5年で約89万円。普通預金0.2%(年約1.6万円)との差は年約16万円です
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元本保証の個人向け国債を取り扱う主要証券会社です。口座開設や購入の判断はご自身でご確認ください。
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① 1,000万円の「ペイオフの壁」をおさらい
- 銀行が破綻したとき、預金保険で守られるのは1金融機関・1人あたり元本1,000万円+利息まで(詳しい解説)
- 1,000万円ちょうどを預けていると、付いた利息の分は保護の外——「1,000万円なら大丈夫」は厳密には違います
- 個人向け国債は預金保険の対象外ですが、発行体が国そのもので、振替制度により購入先の金融機関が破綻しても権利は消えません。保有額の上限もありません
② 現実的な分散パターン3つ
| パターン | 構成例 | 向く人 |
|---|---|---|
| A. 守り最優先 | 預金300万(生活防衛)+国債700万 | とにかく減らしたくない。利子は税引後で年約12.5万円(固定5年換算) |
| B. 標準 | 預金300万+国債500万+NISA等200万 | 守りつつ一部は育てたい(ロードマップ参照) |
| C. 銀行分散のみ | 2〜3行に分けて預金 | 手間はかかるが運用したくない人。増える力は最小(0.2%なら年約1.6万円) |
※ 比率はあくまで一例です。年齢・収入・使う予定により最適解は変わります。
③ 金額が大きい人ほど国債の「地味な差」が効く
- 1,000万円では利率の差がそのまま生活実感のある金額になります:固定5年2.24%=税引後で年約17.8万円、普通預金0.2%=約1.6万円。差は年約16万円=月1万円超
- しかも購入手数料0円・上限なし・利子で月◯円の逆算もしやすい——大口資金の待機場所として設計されている商品です
- 相続の手続きも整理されています(相続の解説)
よくある質問
Q. 1,000万円を一度に国債へ移して大丈夫?
生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)は必ず預金に残してください。国債は発行後1年間換金できないためです。残りを移すにしても、毎月募集があるので数回に分けて様子を見ながらで十分です。
Q. 決済用預金とはなんですか?
「無利息・要求払い・決済サービス」の3条件を満たす預金で、金額の上限なく全額保護されます。ただし利息はゼロなので、「守られるが増えない」置き場所です。
Q. 国債なら1,000万円超でも本当に安全?
保有額の上限なく国が元本と利子を保証します(額面ベース)。前提となる国の信用についてはこちらで正面から解説しています。
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・解約を推奨するものではありません。記載の利率(変動10年1.95%・固定5年2.24%・固定3年1.96%=2026年10月発行分)は募集ごとに見直され、将来の利率・受取額を保証するものではありません。金額はすべて概算です。最新情報は財務省・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。分散比率は一例であり、最適解は個々の状況で異なります。
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