韓国KOSPI大暴落で日経平均も暴落中。国債への影響は?
KOSPI−10.84%・サーキットブレーカー発動の波及と、「値下がりしない国債」の話
📅 公開:2026/7/29(昼時点の情報)/ 相場は変動します。最新の株価は各マーケット情報でご確認ください。
- 株がどれだけ暴落しても、個人向け国債は市場価格で売買しない=値下がりしません。額面で発行され額面で戻る、元本保証の商品です
- 今回の暴落はAI・半導体への世界的な売りが主因。7/28には韓国KOSPIが10.84%安となり売買停止(サーキットブレーカー)が発動、その波が日本の半導体株→日経平均に及んでいます
- ただし正直に言うと、株の暴落は「これからの利率」には下押し要因です(安全資産買いで長期金利が下がり、利上げ観測も後退しやすい)
- いま募集中の8月発行分(変動10年1.80%・固定5年1.95%)は利率が確定済み。この利率での募集は7月31日までです(詳しくはこちら)
- あす7/30〜31は日銀金融政策決定会合。暴落を受けた日銀の判断が、次の利率の方向を左右します
📚 株安でも値下がりしない「守り資産」=個人向け国債を買える証券会社
暴落局面で再注目される、元本保証の個人向け国債(変動10年1.80%・固定5年1.95%)を扱う主要証券会社です。
マネックス証券(NTTドコモグループ)
個人向け国債も購入手数料0円・米国債/投信にも強い
岩井コスモ証券
個人向け国債(変動10年・固定5年)を取扱。米国株/外国債券にも対応。
① いま何が起きている?——暴落の時系列
7月中旬から、世界のAI・半導体株を起点にした売りが連鎖しています。
| 日付 | 出来事 | 日経平均 |
|---|---|---|
| 7/17(金) | 米アルファベットの「AIモデル開発遅れ」報道→AI・半導体売り | −2,694円の64,141円(下げ幅過去5番目) |
| 7/27(月) | 自律反発 | +320円の64,931円 |
| 7/28(火) | 韓国KOSPIが10.84%安(後述)→世界的な半導体売りが加速 | −2,566円(−3.95%)の62,364円・下げ幅は一時3,000円超・約2ヶ月ぶり安値 |
| 7/29(水) | 続落(午前は675円安の61,600円台) | 6.1万円台へ(昼時点) |
6/16に史上初の7万円をつけてから、約1ヶ月半で8,000円超(1割超)の下落です。6月からの一連の乱高下は 【2026年6,7月の国債まとめ】 で時系列にまとめています。
② 震源のひとつは韓国——KOSPI「暗黒の火曜日」
今回の下げで特に大きいのが、7月28日の韓国株式市場の暴落です。
- 韓国の代表指数KOSPIは終値ベースで10.84%安。急落を受けてKOSPI・KOSDAQ両市場でサーキットブレーカー(売買の一時停止)が発動しました
- 主力のサムスン電子・SKハイニックスは13〜14%の急落。外国人投資家の売りは約5兆ウォン(約5,600億円)規模に
- 背景は3つ重なっています:①中国の半導体メーカー(CXMT)台頭への警戒、②「エヌビディアがOpenAIのデータセンター投資に債務保証を検討」との報道=AI投資が借金頼みになりつつあることへの疑念、③AI計算能力の供給過剰懸念(7月頭のMetaのAIクラウド参入表明が発端)
- KOSPIは7月だけで約28%下落と、月間で記録的な下げになっています
「なぜ韓国の暴落が日本に?」——韓国は半導体(メモリ)の世界的な供給拠点で、日本の半導体製造装置・素材メーカーは韓国勢と深く結びついているためです。サムスンやSKハイニックスが売られると、東京市場でも半導体関連が連動して売られ、指数を押し下げます。つまり今回は「日本が悪い」のではなく、世界のAI・半導体投資そのものへの疑念が各国の株価に出ている形です。
③ 持っている個人向け国債は?——値下がりしません
ここが本記事のいちばん大事な結論です。
| 気になること | 答え |
|---|---|
| 株の暴落で国債も暴落する? | しません。個人向け国債は市場で売買される商品ではなく、額面で発行・額面で償還=価格が存在しない設計です |
| 証券口座の評価額は減る? | 個人向け国債の部分は減りません(株や投信の部分は時価で動きます) |
| 急いで売る(換金する)べき? | 不要です。むしろこういう局面のための「守り資産」。どうしても現金が要る場合も、発行1年後からは元本割れしない設計で中途換金できます |
株式・投資信託が軒並み時価で目減りするなかで、「動かない資産」を持っていることの意味が、まさにいま出ています。
④ 正直な話:暴落は「これからの利率」には下押し要因
良いことばかりではありません。すでに持っている国債は無傷ですが、これから決まる利率には、株の暴落はマイナス方向に働き得ます。
- 株が売られると、投資マネーは安全資産の国債(市場で取引される長期国債)へ避難→国債が買われると長期金利は低下します
- 変動10年の利率は基準金利(10年国債の利回りベース)×0.66。長期金利が下がれば、次回以降の適用利率も下がる方向です
- また、株の暴落が続けば日銀が追加利上げをしにくくなる(利上げ観測の後退)のも、金利の下押し要因です
- 逆にいうと、いま募集中の8月発行分(変動10年1.80%・固定5年1.95%・固定3年1.56%)は利率が確定済み。とくに固定型は満期までこの利率で固定されます。この募集は7月31日までです(約2%の中身はこちら)
※ 9月発行分の利率は8月上旬に財務省から発表されます。上がるか下がるかは長期金利しだいで確定的なことは言えません。最新の推移は 変動10年 金利推移 で毎月更新しています。
⑤ あす7/30〜31は日銀会合——暴落を受けてどうする?
- 7月30〜31日は日銀金融政策決定会合(年4回の「展望レポート」公表回)。政策金利は現在1.00%です
- 会合直前にこの暴落が起きたため、「追加利上げは見送り、市場の安定を優先」との見方が強まりやすい局面です
- 結果と国債への影響は 日銀会合で国債の利率はどうなる? で解説しています(結果判明後に更新予定)
⑥ 「避難先」として国債を買うのはあり?
- あり得る選択肢ですが、慌てる必要はありません。個人向け国債は毎月募集があり、期間内ならいつ申し込んでも利子は同じです(買い方の基本)
- 考え方はシンプルに:当面使わないお金の置き場所として、株・投信(増やす)と国債・預金(守る)の配分を見直す機会にする
- ただし株を底値で投げ売りして国債に移す判断は慎重に。暴落時の狼狽売りは典型的な失敗パターンです。手元の余裕資金の範囲で考えるのが基本です
- 金額別の受取イメージは 個人向け日本国債シミュレーター で試算できます
よくある質問
Q. 日経平均が暴落すると、持っている個人向け国債も下がりますか?
下がりません。個人向け国債は市場価格で売買されない(額面発行・額面償還)ため、株価とは無関係に元本が保たれます。国が元本と利子の支払いを保証しています。
Q. なぜ韓国KOSPIの暴落が日本株に影響するのですか?
韓国は半導体(メモリ)の世界的供給拠点で、日本の半導体製造装置・素材メーカーと産業のつながりが深いためです。サムスン電子やSKハイニックスが急落すると、東京市場の半導体関連株も連動して売られ、日経平均を押し下げます。
Q. 暴落中の今、国債を買うべきですか?
「株の代わりに慌てて買う」のではなく、当面使わないお金の置き場所の見直しとして考えるのが基本です。いま募集中の8月発行分(変動10年1.80%・固定5年1.95%)は利率確定済みで、募集は7月31日までです。
Q. 暴落で国債の利率は上がりますか?下がりますか?
正直に言うと下押し要因です。株安→安全資産買い→長期金利低下→「基準金利×0.66」の変動10年の次回利率も下がる方向に働きます。日銀の利上げ観測後退も同様です。ただし固定型はいま申し込めば満期まで利率固定です。
関連ページ
【2026年6,7月の国債まとめ】
史上初7万円から暴落までの全時系列と国債への影響。
利率個人向け国債の利率が約2%に上昇
8月発行分の中身と買い方。募集は7/31まで。
日銀日銀会合で国債の利率はどうなる?
政策金利と変動10年の連動をグラフで解説。
計算個人向け日本国債 シミュレーター
変動10年・固定5年・固定3年の手取りを計算。
本記事は2026年7月29日昼時点の公開情報に基づく解説であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。株価・為替・金利は刻一刻と変動し、記載の水準から大きく動く可能性があります。個人向け国債の利率(変動10年1.80%・固定5年1.95%・固定3年1.56%=2026年8月発行分)は募集ごとに見直されます。投資判断はご自身の責任で行ってください。
※ サイトには広告が含まれます。リンク先での購入や口座開設の判断は、必ずご自身でお願いします。