個人向け国債の利率、変動10年が初の「2%台」・固定5年2.39%
固定3年2.07%も含め3タイプ揃って2%台【2026年11月発行分・募集は10/8〜10/30】
📅 公開:2026/10/7 / 出典:財務省「個人向け国債の発行条件等」報道発表(2026年10月7日・2026年11月発行分)
- 財務省が発表した2026年11月発行分で、変動10年の利率は年2.05%=初めて2%台に乗りました(税引後約1.63%)。基準金利3.10%×0.66で決まり、当サイトの機械計算どおりでした
- 固定5年は2.39%(税引後約1.90%・前月2.24%から+0.15)、固定3年は2.07%(税引後約1.65%・前月1.96%から+0.11)。3タイプ揃って2%台は初めてです
- 100万円を固定5年に置くと利子は年約19,045円(税引後)・5年で約95,224円。変動10年なら年約16,335円。普通預金0.2%(年約1,594円)との差は年約1.7万円
- 募集期間は10月8日〜10月30日(発行日11/16・利払日5/15と11/15)。期間内ならいつ申し込んでも同条件なので、10/29〜30の日銀会合の結果を見てから申し込めます
- 背景は長期金利3%台の定着と米金利5%台、日銀の追加利上げ観測です
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① 財務省が発表した最新利率:3タイプ揃って2%台
財務省が2026年10月7日に発表した個人向け国債(2026年11月発行分)の利率は次のとおりです。
| タイプ | 利率(税引前) | 税引後 | 前月(10月発行分)から |
|---|---|---|---|
| 変動10年(第199回) | 2.05% | 約1.63% | 1.95% → +0.10(初の2%台) |
| 固定5年(第187回) | 2.39% | 約1.90% | 2.24% → +0.15 |
| 固定3年(第197回) | 2.07% | 約1.65% | 1.96% → +0.11 |
- 募集期間:2026年10月8日〜10月30日/発行日:11月16日/利払日:毎年5月15日・11月15日/取扱:証券会社・銀行等872機関
- 決まり方:変動10年=基準金利3.10%×0.66、固定5年=5年想定利回り2.44%−0.05%、固定3年=3年想定利回り2.10%−0.03%(しくみの解説)
- 変動10年はこの1年で約1.9倍(1.08%→2.05%)に上昇(推移は 変動10年 金利推移)
※ 税引後は利子への課税20.315%を差し引いた値(税引前×0.79685)。正確には変動10年1.6335425%・固定5年1.9044715%・固定3年1.6494795%です。
② 実額:100万円を置くと年いくら?
100万円を1年間置いた場合の利子(税引後・概算)で比べます。
| 置き場所 | 年間の利子(税引後) | 備考 |
|---|---|---|
| 固定5年 2.39% | 約19,045円 | 5年間の累計で約95,224円(利率は満期まで固定) |
| 変動10年 2.05% | 約16,335円 | この利率が続けば10年で約163,354円。半年ごとに見直し=さらなる上昇に追随 |
| 固定3年 2.07% | 約16,495円 | 3年間の累計で約49,484円 |
| 普通預金 0.2%の例 | 約1,594円 | 固定5年との差は年約1.7万円 |
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- 利子には20.315%の税金がかかります(20.315%ってなに?)。非課税化の要望が出ている話は 税制優遇の速報 へ
- 10月発行分(変動1.95%・固定5年2.24%)で申し込んだ方も損ではありません——当時としては最高水準で、差は100万円で年約800〜1,200円(税引後)です(10月発行分の記録)
ご自身の金額での試算は 個人向け日本国債シミュレーター でできます(最新利率を反映済み)。
③ なぜ上がった?——長期金利3%台の定着と、利上げ観測
- 9月下旬から長期金利は3%台で定着し、10月2日の引値は3.100%でした。基準金利は「発表前営業日の10年国債入札」ベースで3.10%となり、機械計算(3.10×0.66=2.046)どおり2.05%に乗りました(長期金利3%超えの影響)
- 背景は、米10年債が19年ぶりの5%台に乗ったこと(各メディアの反応まとめ)、原油高によるインフレ懸念、日銀が9月18日に1.25%へ利上げし追加利上げも視野にあること(政策金利1.25%の影響)です
- 固定5年(+0.15)・固定3年(+0.11)も続伸。10月1日に新窓販2年債が2.0%になった時点で、固定3年の2%超えは見えていました(新窓販と個人向けの違い)
④ 固定5年2.39%と変動10年2.05%、どっちを選ぶ?
目先の利率は固定5年が上(差は税引前で年3,400円・税引後で年約2,700円/100万円)。5年続けば約13,500円ですが、単純な優劣ではありません。
| 考え方 | 向くタイプ |
|---|---|
| いまの「2.39%」を5年間確定させたい/使う時期が5年以内に決まっている | 固定5年 2.39% |
| 利上げが続くなら半年ごとの見直しで追い抜く可能性に賭ける/長く置ける | 変動10年 2.05% |
| 3年以内に使う予定がある | 固定3年 2.07% |
- どのタイプも元本保証・発行1年後から中途換金可能(直前2回分の利子相当額の調整あり・元本割れしない設計)
- 詳しい場合分けは 固定5年と変動10年、どっちを選ぶ?、定期預金との比較は 国債 vs 定期預金 へ
⑤ 買い方:募集は10月8日〜10月30日——日銀会合(10/29-30)を見てからでも間に合う
- この利率で買えるのは募集期間=10月8日〜10月30日の申込分(発行日11/16)。期間内であればいつ申し込んでも利子は発行日から起算=初日でも最終日でも同額です
- 10/29〜30の日銀会合で利上げされても、11月発行分の利率は変わりません(発表時点で確定)。反映は早くて12月発行分から。「会合の結果を見てから、月末までに申し込む」ことができます
- 初回の利子は2027年5月15日(半年分)。100万円なら固定5年で約9,522円・変動10年で約8,168円の目安です(利子はいつ・どの口座に?)
- 銀行・証券会社どこで買っても利率・購入手数料(0円)は同じ。違いは使い勝手です(どこで買う?/マネックス証券での買い方/岩井コスモ証券での買い方)
⑥ 当サイトの見立ての答え合わせ
| 9/1の速報での機械計算 | 10/4時点の機械計算 | 実績(10/7発表) | |
|---|---|---|---|
| 変動10年 | 1.98%(基準3.0%) | 約2.05%(基準3.10%) | 2.05%(基準3.10%) |
| 固定5年 | — | — | 2.39%(5年想定利回り2.44%) |
| 固定3年 | — | 新窓販2年2.0%から2%超えの公算 | 2.07%(3年想定利回り2.10%) |
- 変動10年は10/4時点の機械計算(約2.05%)が実績と一致。9月は「市場の一時3.0%」と「入札ベース2.96%」のずれで1.95%止まりでしたが、今回は長期金利が3.1%台で定着していたため、ずれが出ませんでした
- 固定3年は新窓販2年債(2.0%)から「2%超え」を見込んでいましたが、その通りになりました。10月の動きは 【2026年10月の国債まとめ】 で時系列に追えます
よくある質問
Q. 「初の2%台」というのは正確にはいくつですか?
変動10年(第199回)の税引前2.05%です。基準金利3.10%×0.66=2.046%を小数第2位に丸めた値で、税引後は約1.63%(正確には1.6335425%)です。固定5年は2.39%(税引後約1.90%)、固定3年は2.07%(税引後約1.65%)で、3タイプ揃って2%台です。
Q. いま申し込むと、いつからいくらもらえますか?
11月発行分(2026年10月8日〜30日申込)は11月16日発行です。利子は発行から半年ごと(5月15日・11月15日)に支払われ、100万円を固定5年(2.39%)に置いた場合の初回(半年分)は税引後で約9,522円、変動10年(2.05%)なら約8,168円が目安です(概算)。
Q. 10月発行分(変動10年1.95%・固定5年2.24%)で買ってしまいました。損ですか?
結果的に11月発行分の利率が上ですが、申込時点では知り得なかったことで、10月発行分も当時の最高水準でした。利率差は100万円で固定5年が年約1,200円、変動10年が年約800円(いずれも税引後)です。変動10年は半年ごとの見直しで追随するため、差は次の見直しで縮まります。
Q. 変動10年はこれからも上がりますか?
確定的なことは言えません。利率は毎月、長期金利(基準金利)をもとに見直されます。長期金利は3.1%前後で推移しており、この水準が続けば12月発行分も2%台の計算ですが、下がる可能性もあります。12月発行分の利率は11月上旬に財務省から発表され、当サイトでも毎月更新します。
Q. 固定5年2.39%と変動10年2.05%、どちらを選ぶべきですか?
使う時期が5年以内に決まっている、またはいまの2%台を確定させたいなら固定5年。長く置ける、利上げが続くと考えるなら変動10年です。100万円あたりの1年目の利子の差は税引後で年約2,700円です。どちらも元本保証で、発行1年後から中途換金できます。
関連ページ
個人向け日本国債 シミュレーター
変動10年・固定5年・固定3年の手取りを計算(最新利率反映)。
金利推移変動10年 金利推移
最新の適用利率を毎月更新(2026年11月=2.05%)。
背景【長期金利3%超え】国債に影響は?
3%台定着の影響を立場別に。
記録10月発行分の記録(変動1.95%・固定5年2.24%)
「2%目前」だった前月分の解説はこちら。
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却や借入を推奨するものではありません。記載の利率(変動10年2.05%・固定5年2.39%・固定3年2.07%=2026年11月発行分)は募集ごとに見直され、将来の利率・受取額を保証するものではありません。金額はすべて概算です。最新情報は財務省・日銀・各金融機関の公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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